7月1日、朝10時のNHKニュースを見ていたら
「PFAS」
という言葉が出て来ました。読み方は、
「ピーファス」
のようです。来年(2026年)4月から水道水で、この「PFAS」の8つの物質の水質検査が義務付けられるというニュースだったのです。
メモを調べてみたら、ことし(2025年)4月22日の読売テレビ「かんさい情報ネットten.」で足立夏歩アナウンサーが、やはり、
「PFAS(ピーファス)」
と読んだという記録が出て来ました。これは、
「有機フッ素化合物」
の一つで、
「ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物の総称」
(per-and polyfluoroalkyl substances)
で、1万種類以上の物質があると言われているそうです。
厚労省のサイトによると、「アルキル」は炭素と水素が結びついたもの、「ペルフルオロ」は、アルキル基に結合した水素が全てフッ素に置き換わったもの、「ポリフルオロ」は、アルキル基に結合した水素の一部がフッ素に置き換わったものを指すそうです。
わかったような、わからないような…。
そして、撥水・撥油性、熱・科学的安定性などがあることから、
「溶剤、界面活性剤、繊維・革・紙・プラスチック等の表面処理剤、イオン交換膜、潤滑剤、泡消火剤、半導体材料、フッ素ポリマー加工助剤など」
幅広い用途で使われているそうです。
しかしこれが、環境や人体への影響が認められることから、規制が強化されるそうなのです。中でも、
*「PFОA(ピーフォア)」(ペルフルオロクタン酸の略称)
=人に対して発がん性がある
*「PFОS(ピーフォス)」(ペルフルオロオクスタンスルホン酸の略称)
=人に対して発がん性がある可能性がある
だそうです。1万種類以上ある「PFAS」の中でも、環境への影響や生物の健康を損なう恐れがあるものは、ごく一部だそうですが。
「substances」(サブスタンス)
と言えば、こないだそういうタイトルの恐くて面白くてエグい映画、見たなあ!意味は、
「物質」
ですよね。
来年に向けてこの「物質」の話題は、これからよく出て来るようになるんだろうなあ。



(追記)
7月11日の「産経新聞・夕刊」に、
「ツシマヤマネコにPFAS」
という見出しの記事が出ていました。それによると、国の天然記念物で絶滅危惧種の「ツシマヤマネコ」から、発がん性などが指摘されている有機化合物(PFAS)が検出されたことが、愛媛第などの研究チームによる調査で分かったという記事です。
しかし「PFAS」の読み方は書かれていませんでした。
代表的物質とされる「PFОA」と「PFОS」を含む37種類の「PFAS」について、肝臓と腎臓の濃度分析をしたそうです。
これからいろいろと出て来そうな言葉ですね。
(2025、7、14)