新潟・上越市長の失言問題について報じた「ミヤネ屋」で、
「言い間違え」
とテロップの発注がありました。これは、
「言い間違い」
ではないか?と思って、そのように修正しました。
その上で「言い間違え」と「言い間違い」について考えてみました。
以前「日本経済新聞」のコラムで、落語家・噺家の林家正蔵(まだ「こぶ平」のほうがなじみがありますが)が、
「言い間違え」
と書いていたのを読んだ覚えがあります。もしかしたら、
「関東では『言い間違え』と言う」
のかもしれません。
これの元の形は、
「言い間違い」=「言い間違う」
「言い間違え」=「言い間違える」
ですね。この元の形の「意味の違い」については、以前書いたような覚えがあったので検索したら、2007年に「平成ことば事情2960間違うと間違える」で書いていました!やっぱり!
そこではNHK放送文化研究所の塩田雄大さんからのアドバイスが紹介されていて、
2001年12月1日に、「ことばQ&A」で「間違う?間違える?」というタイトルで取り上げたというのです。
http://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/qa/kotoba_qa_01120101.html
それによると、「間違う」と「間違える」には、非常に微妙な違いがあり、
*「間違う」=「正しい(あるべき)状態から外れていること」
*「間違える」=「AとBと(2つあるもの)を取り違えること。」
がそれぞれ意味の中心になっている、とのことでした。
20年以上前と同じところで悩んでいるんだなあ。
(2025、7、14)


