先輩の辛坊治郎さんがニッポン放送でやっているラジオ番組「辛坊治郎ズームそこまで言うか!」をYouTubeで聞いていたら、こんな話をしていました。
「関東では『マニュアル車』って言うけど、関西でが『ミッション車』って言うんですよ」
と。へーそうなの?私は、
「どっちも言う」
というか、
「自分では『マニュアル』と言うけど、『ミッション』と聞いても『ああ、マニュアル車のことね』と意味が分かる」
という感じです。ただ、そんな「方言」のように、
「地域によって呼び名が違う」
とは、少しも知りませんでした!いやあ、辛坊さんのラジオ、勉強になるなあ。
でも、本当かなあ?
それでネット検索して、トップに出てきたのは、
「なぜクルマの『МT』を『ミッション』と呼ぶ? 関西でよく聞く略し方?言語学的には珍しい!複雑な日本語とは」
「瓜生洋明さん」という方が「2022年9月5日」に書かれたものです。
それによると、やはりこの「ミッション」という言い方は、
「関西以西でしばしば見られる」
そうです。「マニュアル」は正式に言うと
「マニュアル・トランスミッション」
で、それのアルファベットの頭文字を取れば、
「МT」
だから「МT車」とも言うんですよね。一方「オートマ」は、
「オートマチック・トランスミッション」
なので、
「AT」
ですね。話は元に戻って「ミッション」は、
「『マニュアル・トランスミッション』の『前』全部を略して、最後の『ミッション』だけで『マニュアル』を意味した略し方」
なんですね。瓜生さんは、
「これは日本語では、あまり多くない」
として、例で挙げたのは、
「野球における『ヒット・エンド・ラン』を『エンドラン』」
でした。そして「ミッション」と略されたのは、関西特有の、
「3拍中高アクセント」
の形に「МT」や「マニュアル」よりも「はまりやすかったから」と書かれているのですが、それはどうかなあ?だって、「ミッション」は、
「ミ/ッショ\ン」
という「3拍中高」ではなく、
「ミ\ッション」
という「頭高アクセント」で、関西人も言うでしょ?。
「МT」のほうが、
「エム/ティ\ー」
と「3拍中高」っぽく言えますよね。「МKタクシー」を、
「エム/ケ\ー」
と言うように。
私が考えるに、「後部要素」だけで「ミッション」と略したのは、
「暗号的に、“通”ぶるため」
ではないか?と思いました。東京の地名で、
「新宿」「池袋」「六本木」
を、
「ジュク」「ブクロ」「ポンギ」
と略すのは、
「不良仲間の符丁」
みたいなものでしょ。それと同じように、「オートマ」が出て来た時に、
「車好きの、ちょっと不良のアンちゃんたち」
は、「オートマ」と同じような「前要素」での略し方ではなく、
「少し“通”ぶって、後部要素の『ミッション』と呼んだのではないか?」
と思いましたが、いかがでしょうか?知らんけど。
あ、でもそれなら、
「『関東』の不良のアンちゃんたちも、同じ呼び方をするのではないか?」
という疑問は残るなあ…。


