中・高校生向けの「プリマー新書」にしては、学術論文的すぎる感じだが、そういう部分は読み飛ばした方が、重要な所が目に入って来て、全体を早く理解しやすいと思った。全部一行ずつしっかり読んでいると、なかなか先に進めずに挫折しそうな感じ。細かいことは気にせず「前へ前へ」と読むと、スッと入ってくる感じであった。
社会の求めに応じて生まれた「女言葉」は、時代の変化とともに廃れて来た。
しかし「翻訳物」の中では、実際の社会以上に、「女言葉」が「役割語」として果たす役割はいまだに大きく、「翻訳物の中でのみ、生き続ける言葉」になりつつあるのではないかなあという気もしました。それは「映画の字幕」もおんなじことじゃないのかな。
(2025、6、17読了)


