友人のフェイスブックに、
「無限ゴーヤーを作りました。めちゃめちゃうまい!」
と書かれていました。この、
「無限ゴーヤー」
のような、
「無限○○」
という言葉、時々目にします。これは、
「無限に食べられるぐらい、おいしい○○」
の意味でしょうね。そう思っていたら、ちょうどいま読んでいる本、
「味なニッポン戦後史」(澁川祐子著、インターナショナル新書)の中に、
「和食の系譜に連なる『無限レシピ』」(42~43ページ)
が出て来ました。それによると、
「無限に食べられるほどおいしい、というふれこみで広まった『無限』を冠したレシピも、そんな日本的な好みが反映されている。」
「無限キャベツに無限もやし。元祖は、二0一六年(平成二八)にSNSで話題になった『無限ピーマン』だ。二〇一八年には東洋水産が『パリパリ無限シリーズ』と銘打って粉末調味料を売り出すほど、そのネーミングはまたたくまに浸透した。無限レシピは材料が少なく、レンチンなどで簡単にできるのがポイントだ。味の基本的な構成要素は、うま味と塩味と油である。味の素や顆粒の鶏ガラだし、めんつゆや白だしといったうま味の調味料に、ごま油やオリーブ油など香りのある油を用いることが多い。」
と、ちょっと長い引用になりましたが、「ふむふむ」とうなずきながら読んでしまいました。
「2016年」に登場した、この「無限○○」という「用法」(言葉の使い方)は、「2022年1月」(実際には、1か月前の2021年12月)に出た「三省堂国語辞典・第八版」に載っているのか!?引いてみました。
・・・載っていませんでした。さすがにまだ、
「海のものとも、山のものとも」
というか、
「登場してから日が浅い」
ので、
「10年は様子を見ましょうね」
というところでしょう。次の改訂では載るかもしれませんね。注目です!


