2017年1月8日夜10時前のネット「スポーツ報知」の記事。
歌手の「ジュリー」こと沢田研二さん(68)がコンサートで、
「“准高齢者”の沢田研二です」
「年寄りをボランティアでこき使おうという魂胆が見え見えやな」
と言ったそうです。
パチパチパチ!さすが、ジュリー!!
この言葉を聞いた時、私も同じことを思ったのです。
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と、ここまで書いてほったらかしのまま、なんと、
「8年」
が経ってしまい、当時「68歳」だったジュリーは、
「76歳」
になってしまいました。(6月25日で「77歳」!)もう「准高齢者」ではなく、
「後期高齢者」
ですね…。
その8年前に戻って、そもそも、
「准高齢者」
とは何だったのか?調べてみます。定着しなかったですよね、この言葉は。
そもそも、「准高齢者」が出てきたのは、ジュリーのコンサートの数日前の、
「2017年1月5日」
「日本老年学会・日本老年医学会」が、
「高齢者の定義」
を、現在の「65歳以上」から、
「75歳以上」
とし、
「65歳~74歳」を「准高齢者」
「75歳~89歳」が「高齢者」
「90歳以上」を「超高齢者」
と区分すべきであるとしたのですね。
これは明らかに、名前を変えるのが目的ではなく、それによって「超高齢化」の進行で、
「高齢者(の定義)を10年先送り」
することで、
「74歳まで働いてもらう」
ということでしょう。当然それは、
「年金財源の枯渇の危機」
があって、
「支払い時期を、できるだけ遅らせるため」
でもあります。それに、「当時68歳」だったジュリーは敏感に気付いて、皮肉ったコメントを発したのですね。
「1961年」生まれの私も、会社に入った「1984年」には、
「定年が55歳」
で、
「年金は60歳からもらえる」
と思っていたら、「定年が5年延びる」と共に、
「年金支払い開始時期も5年延び」
ました。それも昨今の状況を見ていると、まるで
「陽炎・蜃気楼」
のように、先へ先へとずれ込んで、「実体」にたどり着けなくなるのではないか?という危惧を感じさせるこの、
「『准高齢者』の定義」
だったのです。
言葉は定着していませんが、「実態」としては、間違いなくそういう方向に、世の中動いていますよね。だって、財政が立ち行かなくなる恐れが大きいのですから。
そういう視点で、この言葉とその周囲を見守っていきます。


