9980「出ずっぱりか?出づっぱりか?」

2025 . 6 . 27

9980

 

<2021年2月23日に書きかけました>

 

「ず」か?「づ」か?

という表記の、問題です。タイトルに書いたように、

「出ずっぱり」か?「出づっぱり」か?

という問題です。

「ず・づ」「じ・ぢ」

の書き分けに関しては、

「四つ仮名問題」

と言われています。使い分けが難しいのです。(「旧かなづかい」かどうか、など。)

まず、最新の「新聞用語集2022年版」の「四つ仮名」の使い分けのページを見たら、

「でずっぱり」

で載っていました。

「三省堂国語辞典」も「見出し語」は、

「でずっぱり(出突っ張り)」

で「でづっぱり」は「空見出し」でしたが、「でずっぱり」の【表記】に関しての記述に、

「現代語では『突っ張り』の意識がないとみて、かなでは『でずっぱり』と書くが、『でづっぱり』も許容」

と記されていました。

「新明解国語辞典」も「でづっぱり」は「空見出し」で「でずっぱり」が「見出し」。

しかし「でづっぱり」のほうの「語釈」(「空見出し」なのに)に、

「でずっぱり。「でづっぱり」は許容かなづかい」

と記されていました。

「明鏡国語辞典」も同様でした。

うーん。では「でずっぱり」と書くが「でづっぱり」も許容。

「どちらでも間違いではない」

というのが結論のようです。難しいなあ。

 

(2025、6、27)