6月2日の「ミヤネ屋」で、鹿児島県選出の参院議員・野村哲郎元農水相が、地元・鹿児島の鹿屋市での講演で、自民党の農水部会に諮らずに“独断専横”で備蓄米の随意契約を決めた小泉農水相に対して、
「私が言っても聞かないので、森山幹事長に『鉄を据えて』いただいて」
と話していると、ディレクターからフリップの発注が来ました。
「鉄を据える」?
聞いたことのない表現です。「鉄槌(てっつい)」を据える?それもおかしいな。この流れからだと、
「お灸を据える」
が妥当だと思いますが、ディレクターは、
「野村元農水相が、そう言っているんです」
というので、編集室に行って実際にその部分のVTRの音を聞いてみると、
「てつ」
ではなく、
「えつ」
と言っていました。アクセントは、
「テ/ツ\ヲ」
と同じ、
「エ/ツ\ヲ」
でしたから「鉄を」に聞こえなくもありませんが。そこで、
「えつを据える」
を検索してみたら、なんと「えつ」は、
「鹿児島方言」
で、漢字で書くと、
「焼処」
なんでこれで「えつ」と読めるかはわかりませんが、この漢字表記自体は、関西弁の「お灸」の意味の
「やいと」
に漢字を当てたそうです。で、意味は、
「お灸を据える」
でした!やっぱり!それなら話は通りますね。フリップではもう「えつ」の代わりに「お灸」を据えて?
×「鉄を据えていただこうかな」→○「おきゅうを据えていただこうかな」
にしました。
やはり、なんかヘンだなというときは、きっちり調べないといけませんね!
(2025、6、3)


