6月20日の「ミヤネ屋」でTOKIOの国分太一氏の番組降板・無期限活動停止のニュースを取り上げました。その際に会見に臨んだ日本テレビ福田社長に対する質問で、
「最初に事案をカクチしたのは、いつか?」
という質問が出ました。それを最初、
「確知」
とテロップで出していたのですが、スタッフから、
「『覚知』ではないか?」
と意見が出て「覚知」に直しました。
実は「新聞用語集2022年版」にも「読売スタイルブック2024」にも「共同通信記者ハンドブック第14版」にも「かくち(覚知・確知)」の使い分けは載っていませんでした。
意味を考えると、「最初に知った」のは、
「覚知」
ですが、「その後」は、
「確知」
で間違いとは言えないようで、使い分けが難しい。
『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』では、「覚知」は、
「宗教的な『悟り』の意味」
という意味しか載っていませんが、「火災」などのニュースで見る(消防発表)のは、
「覚知」
ですよね。
『三省堂国語辞典・第8版』を引くと、「宗教的意味」は載っておらず、用例は、
「地震、火災の『覚知』」
でした。そうすると、元々は、
「宗教的な悟り」
を意味した「覚知」が、昨今は、
「火災や地震などの災害を、最初に知ること」
に意味が変わってきているのですかね?興味深いです。
(2025、6、21)


