令和ことば事情9942「ちんちくりん」で書いたように、6月11日の「ミヤネ屋」で、香港発の「ラブブ」という人形が大人気だという話題を放送しました。その人気ぶりを、人形を買いに来た日本人にインタビューしたら、その男性がこう答えていました。
「ちんちくりんな、等身がかわいい」
この発言のコメントフォローのテロップが、最初、
「等身」
と出ていたのです。聞き慣れない言葉です。
「等身大」
というのは聞くけど。それで辞書を引くと、
「等身」=等身大のこと。
と出ているではありませんか。そうなると、余計に意味がよく分からない。
この人形は頭が大きくて、「ゆるキャラ風」なので、
「2等身」
なのですね。だから「かわいい」と。この「2等身」のことを「等身」と言うのかな?
よくモデルさんとかで、かっこいいスタイルの人のことは、
「八等身」
と言いますよね。そこで「はっとうしん」を引くと、
「八頭身・八等身」
と2つの表記が出て来ました。あれ?そうすると、これはもしかして「等身」ではなく、
「頭身」
ではないか?と思い、辞書を引くと、
*「頭身」=(1)あたまとからだ。頭部とそれ以外の身体部分。(2)数詞に付いて、あたまの長さと身長の割合を示す。「八頭身」など。
とありました。やっぱり!そこでテロップは、
「頭身」
にしました。
その後「新聞用語集2022年版」と「読売スタイルブック2024」で、
「はっとうしん」
を引いたのですが、載っていませんでした。
しかし『共同通信記者ハンドブック』には載っていました。
*「はっとうしん(八等身)」→8頭身」
やはり「頭身」ですね。
でも「八」ではなく「8」なのか!それはちょっと、びっくりしました。
(2025、6、12)



(追記)
2026年1月15日の「ミヤネ屋」で、横浜市長の“パワハラ発言”について横浜市の人事部長が告発の記者会見を行った様子を放送しました。
その中で出て来た言葉の中に、
「2頭身」
という言葉がありました。発注は、
「2投身」
と間違っていたので「2頭身」に直しました。
「2頭身」と言えば、年末に見たアニメ映画「ペリリュー~楽園のゲルニカ」は、すさまじい戦闘と惨劇を描いている映画なのに、主人公たちはかわいらしい、
「2頭身」
でしたね。それで改めて、
「2頭身」か「2等身」か
を確かめようと「新聞用語集2022年版」を引きましたが、
「とうしん(頭身・等身)」
は載っていませんでした。しかし、「もしかして・・・」と思って、
「はっとうしん」
を引いたら、なんと載っているではありませんか!
×「八等身」→○「八頭身」
でした。
(2026、1、15)