益田ミリさんの「47都道府県 女ひとりで行ってみよう」を読んでいたら、
「23番目 千葉県」
のところで、
「『落としブタ』などを買うとき、自分が日頃から丁寧な暮らしをしている素敵な人間のような錯覚をする。」
という一文がありました。そこに出てきた、
「丁寧な暮らし」
という言葉は、ここ数年、よく見かける気がします。もちろん、私は、
「丁寧『でない』暮らし」
をしているわけですが…。
「丁寧な暮らし」をしている人は、「未来を加速」させたりしないですよね。そんなことをしたら「丁寧なくらし」をすることは不可能ですからね。「丁寧な暮らし」を求める人たちは、やはり一時期提唱され、注目された、
「スローライフ」
に近い生活をしているのかな。「丁寧な暮らし」というのは、
「スローライフの言い換え」
という側面もあるのかもしれません、全く同じではないけど。そんな気がしました。
「丁寧な暮らし」は、「コスパ」や「タイパ」を一番にしない、あくまで「自分の気に入ったもの」を「気に入ったやり方」で、「合理性」を特に考慮しないで行動する、ということではないですかね。
「得か?損か?」
は、結局、
「相対的」
なもので、それに対して「丁寧な暮らし」で求めるものは、
「自分の中に基準がある」「他人と比べない」「好きなものは、好き」
というような感じなので、
「絶対的」
なんじゃないのかなあ。
あと、「丁寧な暮らし」を口にするのは「女性が多い」ような気がします。
(2025、6、10)


