9927「不開示と非開示」

2025 . 6 . 6

9927

 

2022年8月5日の「ミヤネ屋」で末松文科相(当時)が、

「不開示」

と言っているテロップが出て来て、

「これは『非開示』なのではないか?」

と思い、発言のVTRを確認しましたが、末松文科相はハッキリと、

「不開示」

と言っていました。

「不開示」と「非開示」

調べてみると「両方ある」のですが、意味の違いはどうなのでしょうか?

 

と、ここまで書いてほったらかしで、2年半。

2025年1月31日「森友学園」の資料に関して、

「不開示」

という言葉が出てきました。「非開示」ではなく。2年半前と同じだ。

ということはこの、

「不開示」

は、「法律用語」なのですかね?「不」と「非」について考えてみました。

「不」と「非」、共に「否定」の意味ですが、

・「不」は「不動=動かない」「不参加=参加しない」「不同意=同意しない」「不使用=使っていない」

などのように、

「~しない」=「動詞の否定」

なのに対して、

・「非」は「非常口・非常階段=常ではない出口・階段」「非情=情けがない」「非合理=合理的でない」「非公開=公開されていない」

のように、

「~でない」=「名詞の否定」

に使われる気がします。

あ、もう一つ、

「ひ」=「否」=「否定」「否認」

はどっちかというと「不」に近くて「動詞の否定」かな?あ「否定」って使っちゃった。

そうすると、「開示」に関しては、

「不開示」=「開示せず」(動詞の否定)

「非開示」=「『開示』されない状態」(名詞の否定)

という違いであって、「法律用語」という訳でもないのですね。

ただ、上に挙げた例の中の、「非公開」などは「公開」が、

「公開する」=動詞

「公開中」=「公開された状態」=名詞

ということで、

「動詞的な意味を持つ名詞」

で、そういった場合に「不」か「非」か迷うことがある、ということなのかなあ?

どうでしょうか?

 

(2025、6、5)