9882「パビリオンとパビヨン」

2025 . 5 . 9

9882

 

 

大阪・関西万博に行ってきました。いろんな

「パビリオン」

が建っていましたが、この「パビリオン」という言葉を始めて知ったのは、前回の、

「1970年の大阪万博」

の時でした。今回、それを見て思いだしたのは、1970年の大阪万博から10年後の、

「1980年」

大学1年の時に男声合唱団「グリークラブ」に入り、初めての定期演奏会で歌った曲であるF・レハール作曲のオペレッタ「メリー・ウィドー」の中で出て来た、

「パピヨン」

という言葉です。これの意味は、

「東屋・四阿」(あづまや・あずまや)

つまり、

「庭などに建てられた小屋」

のことですね。ここで「逢い引き」をするシーンがあるのです。この「パビヨン」という言葉は、

「いかにも『フランス語』っぽい感じ」

ですが、それと万博の、

「パビリオン」

の語源は「同じ」ではないか?と思ったのです。調べてみたら「ビンゴ!」でした。

さらに、

「蝶」

を意味するフランス語、

「パピヨン」

も、語源が同じだそうです。犬の種類にも「パピヨン」というのがありますが、あれは、

「耳の形が蝶に似ているところから命名された」

ようです。語源はともに、ラテン語の、

「パピリオ」(蝶)

で、フランス語で「テント」を意味する単語は、

「バビロン」

と言うそうですが、それも同じだと。そうだったのか!「バビロン」って「バベルの塔」とは関係ないのかな?

「パ(PA)」が「バ(BA)」になると、

「パピヨン」が「バビロン」になるのか。そもそもは、

「布状のものを広げた様子」

を指すとのこと。確かに「蝶の羽根」も、

「テントを広げた感じ」

ですからね。納得です!

 

(2025、5、9)