「コメは買ったことがない」
発言で、
「国民の怒りを買った」
江藤拓農水大臣が5月21日午前、辞表を提出しました。
これを報じた新聞各紙「夕刊」が、
「辞任」
と表現したか、
「更迭」
と表現したかを見てみました。
結果は以下の通り。( )内は、「リード」や「本文」内での表記です。
【辞任】
<毎日>※立憲・野田代表の「事実上の更迭」という言葉は引用しているが「更迭」とは記していない
<日経>(事実上の閣僚更迭)
【更迭】
<読売>(更迭した)
<朝日>(事実上更迭)
<産経>(事実上の更迭)
でした。
ちなみに「ミヤネ屋」では、最初の「帯スーパー」は、
「江藤農水相“更迭”」
で、“ ”付きの“更迭”を使い、VTRの中では、
「辞任した江藤拓農水相」
「江藤農水相が辞任表明」
「続投から一転“更迭”に」
などのテロップを出していました。
ネット検索で、テレビ各社はどうだったかを見てみると、
(NHK)江藤農水相が辞表提出
(日本テレビ)江藤農水相“更迭”
(TBS)続投から一転「更迭」
(テレビ朝日)江藤農水大臣辞任
(フジテレビ)「コメ買ったことない」急転直下の辞任劇
でした。
「辞任」か「更迭」か、はたまた「交代」かは、過去に用語懇談会でも議題になることがありましたが、「更迭」は主に「政治家」に使われることが多いように思います。
かなり古いメモですが、「2010年」に書きかけたままのものがありましたので、ここに載せます。
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2010年11月22日、柳田稔法務大臣がついに「辞任」しました。補正予算を通すためなんだそうですが・・・。
中1の息子が、例の、
「法務大臣ってのはラクですよ、2つだけ覚えとけばいいんですから」
発言を聞いた時に、テレビ画面に向かってボソッと一言、
「こんな法務大臣に死刑のハンコ押される人は、かわいそうやな・・・」
と言っていましたが、中学生にこんなことを言われる大人は、国会議員は、法務大臣は、やはり「資格がない」と言われても仕方がないでしょう。
さて、その柳田法相が辞めたことを伝える11月22日の夕刊各紙の見出しを見ると、微妙に違う文字が。
「読売・産経」=「辞任」
「朝日・毎日」=「更迭」
日本テレビ系列は「辞任」で放送しました。
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当時「中1」だった息子は、「27歳」になりました。
また、
「令和ことば事情9339解任と更迭」
もお読みください。


