4月21日付の「日経新聞」夕刊コラム「令和なコトバ」でライターの「福光恵さん」が取り上げた言葉は、
「わかんのかんの」
という言葉でした。なんいのこっちゃ!?と思って読み始めたら、これは、
「Z世代の最新相づち用語」
なのだそうです。つまり、
「うんうん」「なるほど」
といった相づちの「若者バージョン」で一般的なのが、
「うそー!」「マジで?」「ヤッバ」「笑える」「わかる~」
などで、SNSでは、
「激しく同意」「それな」
など。さらに最近、
「わかる~」
の現代版が、
「わかりみ~」「エモい」「ヤバい」
で、さらに「わかりみ~」の進化形が、
「わかるのかんのかんのみほ」
なのだそうです。
「わかりみ~」→「わかんの」→「わかんのかんの」→「わかんのかんのかんのみほ」
という流れなんだそうですけど、ほんまかいな?
「菅野美穂」
さんは「ダジャレ」で出て来ただけ?
しかも、さらに強い同意は、
「わかりすぎんのみほ」
で、もう「みほ」の立場はどうなるの?名字は?と、福光さんが書いている通りですね。それなら「ミヤネ屋ファミリー」の、
「澤口実歩アナウンサー」
の名前を使って、
「わかりすぎんのさわぐちみほ」
でもいいのではないか?と思うわけですね。
「ミヤネ屋」のZ世代の若者に、
「『わかんのかんのかんのみほ』って、知ってる?」
と聞いてみましたが、
「そんなの、知りません」
と言われてしまいました。
ところで、これで思い出したのは
「よっこい、しょういち」(横井庄一)
ですね。このダジャレの言葉は、Z世代の「ミヤネ屋」スタッフの女性も知っていました。
「おじいちゃんが、よく言っていました」
と…。ただし、
「横井庄一」
が誰なのかは、もちろん知りませんでしたので教えてあげました、「グアム島」で“発見”された元日本兵で…って。興味があるかどうかは分かりませんが…ないよな。
これ以外にも、
「最初はグッチで、みのもんた」
という、「20年ぐらい前に、子どもたちの間ではやったジャンケンの際の掛け声」や(「グッチ」はブランド名ではなく、「グー」と「チョキ」)のやら、
「それはイカンガー」
(「イカンガー」はタンザニア出身のマラソン選手)
とかもありましたよねぇ…(遠い目)。
そんなことを考えていたら5月18日付「日経新聞」に、日本語学者の「今野真二先生」が連載しているコラム「日本語日記」で、
「承知之助の名字は」
というタイトルのコラムを書いているのを見つけました。
「合点承知之介」
について書いていて、こういった「地口(ダジャレ)」の名前に「名字」はあるのか?という視点。おもしろいじゃあないですか!
「委細承知之介」
というのもあるそうです。うん、聞いたこと、あるような、ないような。江戸時代には、
「うらやま太郎兵衛」(=うらやましく思う人のこと)
などもあったそうです。
「よっこいしょういち」
の「横井正一さん」がグアム島で見つかったのは、
「昭和47年」(1972年)
でしたが、
「令和7年」(2025年)
の「わかんのかんのかんのみほ」
に至るまで、こういった「言葉遊び」の歴史は、
「江戸時代~昭和~令和」
と、しっかりつながっているんだなあと思いました。
いや、「江戸時代よりも、もっとずっと昔から」
だな、きっと。


