「カツオ」
と言ってもアニメ「サザエさん」に出て来る「サザエさんの弟」ではなく、まさに、
「魚」
です。この季節ですよね、「カツオの旬」は。
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」(山口素堂)
という有名な俳句がありますが、読み方というか耳で聞く分には、
「ハツガツオ」
で、「初鰹」は、
「ハツガツオ」
と「濁ります」よね。でも「鰹」という漢字は、常用漢字ではなく、動植物の名前は「カタカナ」で書くのが原則なので、そうなると表記は、
「初ガツオ」
だと思います。しかし、この日のVTR担当ディレクターは、
「濁るのは、イヤ。『カツオ』がいい」
のだそうで、
「初カツオ」
と書きたいと粘ります。そういえば、
「回転ずし」
も、「ずし」だと「寿司」と分かりにくいので、
「回転すし」
と「濁らず書く傾向がある」ので、それに似ています。
結局、きょう(5月15日)の「ミヤネ屋」では、テロップでは、
「初カツオ」
と「濁らず」書いて、原稿は、
「初ガツオ」
と「濁って書いて、濁って読む」という“折衷案”にしました。
総いえば、大阪の橋の、
「淀屋橋」「天満橋」「難波橋」
なども、橋のたもとの所には「平仮名」で、
「よどやはし」「てんまはし」「なにわはし」
と「濁らずに書いてある(彫ってある)」けど、
「濁らずに話している人なんて、いない」
ですしね!
(2025、5、15)


