合唱団の練習で阪急・曽根駅に行った帰りに、駅近くの「ブックファースト」の入り口の所にドーンと並べて陳列してあったこの本に目が留まった。タイトルが、僕が好きそうな「大阪弁の深み」という「言葉」関連。「おっ」と思って著者名を見たら、
「札埜和男」
あ!札埜先生じゃないですか!本、出たんだあ。ともに大阪大学大学院・社会言語学専門の「故・真田信治先生の門下」なのです。もっとも私は「受託研究員」で半年通っただけで、札埜先生はちゃんと博士号を取られましたが。でも、私の方が「先」に入門しているので「兄弟子」に当たります、えっへん!
一度、真田先生と3人で飲んだことがありましたねえ。また、札埜先生が京都教育大学附属高校に勤務されていた際には、私を授業の特別講師に呼んでもらったこともありました。その節はお世話になりありがとうございました!その後、岡山の大学に行かれて、大阪に戻られたのは知っていましたが、龍谷大学の教授になっていらしたとは、知りませんでした。
本書は、書き下ろしのものもあるし、これまでに書かれたものや研究の中から「エキス」を書かれたものもあるし「大阪弁」に関する様々な記述の「ごった煮」です。どこを切っても「大阪弁のうまみ」がにじみ出て来ます!特に冒頭の「大阪弁の看板」はカラー写真もあるし「最新の取材」に基づくものもあって「そんな所に、今はそんな看板が!」と思うのもありました。(娘さんの協力もあったとか。)札埜先生の最初の著書「大阪弁看板考」の最新バーションアップと言えますね。
全体を見ると、「先生のこれまでの研究成果をコンパクトにまとめたもの」と言える気がします。そして、一番、
「これは知ってたけど。ここまで深掘りしてなかったなあ、やられたなあ」
と思ったのは、
「大阪府警のポスターのキャッチフレーズ」。
ここに「大阪弁のおもしろさ」が凝縮していると言えます。そこに目を付けられたのが、すごいと思いました!
本書「大阪弁の深み」のサブタイトル、「その独特の魅力を味わう」は、まさにピッタリのサブタイトル。皆さん、どうぞ熟読して「大阪弁の深み」にはまってください!
ちなみに先日この本、札埜先生から贈って頂いたのですが、それよりも前に本屋で見つけて購入し、読み終えていたことを付け加えておきます!札埜先生、今度「出版祝い」で飲みに行きましょう、おごりますよ!



