「百日咳」
が流行しているようです。この病、これまでは、
「百日ぜき」
と「濁って」読んでいました。各国語辞典にも、そう載っています。しかし、このところの流行を受けて、よくこの病名が出て来るようになり、「百日咳」と漢字で表記していた厚生労働省のサイトも、「咳」が表外字(常用漢字ではない)からか、サイトの表記に、
「百日咳(せき)」
と「ルビ」が振られるようになりました。
そのことを確認したマスコミ各社も、「濁らず」に、
「百日咳(せき)」
と「ルビ」を振るか、「平仮名」で、
「百日せき」
と書くようになりました。そして「せき」と書かれているので。、
「せき」
と濁らずに読むことも増えてきまし。お気づきでしょうか?
しかし「清音」の「せき」で読むと、
「(ひゃくに)『ちせき』」
と、「無声音」が続くので、この傾向が長く続くと、
「促音化」
して、
「ひゃくにっせき」
となる恐れがあるのではないでしょうか?
「日本石油」→「日石(にっせき)」
「日本赤十字」→「日赤(にっせき)」
のような感じです。誰も、
「にちせき」
とは言わないですものね。それでいいのかな?
いやいや、さすがに、
「ひゃくにっせき」
とは言わないか。「有声音」で、「ひゃくにちせき」と言うようになるかな。
最近「数字+助数詞」を読むときに、
「6発」「8発」、「6本」「8本」、「6分」「8分」
など、以前なら「促音化」して、
「ロッパツ」「ハッパツ」、「ロッポン」「ハッポン」、「ロップン」「ハップン」
と言うことが多かったと思うのですが、最近は「数字」の「音」を重視して、
「ロクハツ」「ハチハツ」「ロクホン」「ハチホン」「ロクフン」「ハチフン」
と言う傾向が強くなっている気もします。(「ロクホン」は聞かない気がしますが、他は聞きます)
そうすると、上に書いたような「百日せき」の促音化した、
「ヒャクニッセキ」
という読み方は広がらないのかな。「有声音化」の傾向かな?
そんな気がしてきました。


