4月28日の「埼玉西武ライオンズ」のフェイスブックの記事で、
「新川優愛さんがセレモニアルピッチに登場」
という文章を見かけました。この、
「セレモニアルピッチ」
というのは、つまり、
「始球式」
のことですよね?
最近はもう「始球式」って言わないのでしょうか?それとも「西武ライオンズだけの呼び方」なのでしょうか?ネット検索で、「知恵袋」のベストアンサーでは、
「試合開始直前に試合できる状態でするのが『始球式』、グラウンドの整備が終わって選手が出て来る前に単独で行うのが『セレモニアルピッチ』」
とありました。区別があるのか?
また「英語」では、
「Ceremonial First Pitch」(セレモニアル ファースト ピッチ)
と言うそうですから、「セレモニアルピッチ」は、
「英語から『ファースト』を外して短くした形=和製英語」
ですかね?
「ウィキペディア」情報によると、アメリカにおける「セレモニアル・ファースト・ピッチ」は、
「基本的に打席に打者は立たず、内外野の守備も就かない。捕手役には試合に出場する選手(あるいは監督・コーチ)で、その来賓にゆかりのある人物が務めることがある」
のだそうです。
日本の「始球式」は、
「バッターが立って、わざと空振りをする」
というのが以前は「定番」でしたが、そういえば最近は、「バッターが立っていないことが多い」ような気もします。いつから変わったのだろう?そこもポイントかな?
そして「アメリカでの最初の始球式」は、
「1892年」
のウェスタンリーグ開幕試合でのウィリアム・マッキンリー(当時オハイオ州知事、後の第25代大統領)による始球式で、「メジャーリーグ初の始球式」は、
「1910年」
第27代大統領のウィリアム・タフトが、ワシントンD.C.の地元球団『ワシントン・セネタース』の開幕式で行ったのが最初だそうです。
そして「日本最初の始球式」は、
「1908年11月22日」
に、「МLB選抜と早稲田大学野球部」の試合での、
「大隈重信の始球式」
だそうです!そこで大隈の投球は、
「ストライクゾーンから大きく逸れてしまった」
のですが、
「早稲田大学の創設者で総長、政治家である大隈大先生の投球を『ボール球』にしてはいけない」
と考えた早稲田大学の一番バッター「山脇正治捕手」(1885-1959)が、
「わざと空振りをして、ストライクにした」
のだそうです。これ以降、打者は投手役に敬意を表すために、
「投球がボール球でも絶好球でも、空振りをすること」
が慣例となったといいます。山脇捕手は「1903年の第1回早慶戦」や、「1905年の米国遠征」にも参加。「1907年から1910年まで野球部キャプテン」を務めたとのことですが、何年「大学生」をやっていたんですかね?
大隈は「1889年」に暗殺未遂事件で右脚を失っていますが、そんな体で始球式に臨んだんですねえ。「始球式」と「空振り」の関係・発祥はそういうことだったとは、恥ずかしながら、全然知りませんでした!思わぬところから、こういった「セレモニーの形」が定まっていくこともあるのですね。
「1908年」というと、
「早稲田大学校歌(通称「都の西北」)が制定された年(1907年)の翌年」
ですから、この試合でも「校歌」が歌われたのかなあ?
まあ、いずれにせよ、基本的に「始球式」は「野球」の儀式ですね。


