電車の駅の自動改札に「ICカード」をかざした時に、自動改札の小さな画面に、
「切符代」
というか、
「(ICカードから引かれた)運賃」
が表示されますよね。結構、「一瞬」で、見逃すことも多いでしょうし、あまりきっちり見てチェックしている人は、多くないとは思いますが。その残額が、
「ちょうど0円」
になったのを写真に撮ったという人が、ネットに載せていました。
私はその「0円」よりも、その上に表示されていた、
「引去額」
という文字に、目が釘付けになりました。初めて見た言葉です。
「ひきさりがく」
と読むんでしょうか?「いんきょがく」ではないと思いますが。
ネット検索すると古いものでは「2004年」に、「ヘンな言葉」として挙がっていました。そのブログを書いた人は、駅員さんに、
「何と読むんですか?」
と聞いたら、駅員は、
「さあ、何て読むんでしょうね?」
と答えたので驚いたと書かれていました。
「三省堂国語辞典・第八版」に「引去額」は載っていませんでしたが、「引き去る」は載っていました。
*「引き去る」=(文)さし引いて取りのける。(例)給料から引き去る。
おお、この例文から言うと、「引去(額)」と意味は同じ。「文語」だったとは!
「給料から」とくると、
「さっぴく」(「差し引く」の促音化)
のほうが、イメージとしてはあります(よく使う気がします)けどね。「さっぴく」ではなく、
「さっぴかれる」
ですが。
それにしても「自動改札」で、もう20年以上前から使われていたのに、全然気づかなかったなんて!世の中、そういうものですかねえ。
(2025、4、8)


