『独裁者トランプへの道』(町山智浩、文藝春秋:2025、1、10)

2025 . 4 . 15

2025_033

 

 

「スーパーマン」の新作映画の予告編を見ていて、思いました。

「『スーパーマン』などいないから、人は『スーパーマン』に憧れる。」

民主主義で自由と平等を得たら、人はその、

「自由の選択をできる権利=選択の義務」

から逃れて、

「自分の代わりにいろんなことを決定して導いてくれる人=独裁者」

を求める。だって、

「考えなくてよくて『楽』だから」

そういうことなのかもしれないな、トランプ大統領が再選された背景は。

エーリッヒ・フロム「自由からの逃走」ですね。「理性」よりも「目の前のラク(=義務を避ける)」を選んで、将来的には地獄への道を開く。つまりこれは、

「トランプの責任」

ではなく、

「トランプを選んだ人たちの責任」

ということか。

有り得ないはずのトランプ再選に至る道のりが、「週刊文春」誌上で克明に描かれていた。それをまとめたもの。最後には、その「結論」も、特別リポートで描かれている。

 

 

(2025、3、30読了)