4月6日に福岡で行われた、柔道「全日本体重別選手権」の「女子70キロ級」で、
「両者反則負けで、優勝者なし」
という珍事が起きたというニュースを見ました。
「2人とも2位」
で、「優勝者なし」なのだそうです。
決勝は、共にJR東日本に所属する、
「田中志歩選手」と「寺田宇多菜選手」
の対戦で、お互いに手の内を知り尽くしているので攻め手に欠け、両者に「指導」が「2つ」入ったまま「ゴールデンスコア」の延長戦に突入。4分19秒が経過したところで、両者に「3つ目の指導」が入ったために、
「両者反則負け」
となったそうです。これは、昭和41年(1966年)から始まった前身の大会を含めて、
「全日本体重別選手権“史上初”の珍事」
なんだそうです。
私がこの記事を読んで思ったのは、普通は、片方の選手が「反則負け」ならば、相手の選手は、
「反則勝ち」
と言われることがある。これは「反則をして勝った」のではなく、
「相手が反則をして自滅したことによって、勝ちが転がり込んで来たケースを指す」
ということです。しかし、今回のケースを見て、
「相手が『反則負け』でも、自分が『反則勝ち』になるとは限らない」
ということ。これは他のスポーツでも、あるんでしょうか?
なんか、不思議な気がしました。
「令和ことば事情9536 反則負けと反則勝ち」もお読みください。
(2025、4、9)


