9848「五厘咲き」

2025 . 4 . 9

9848

 

 

知り合いの大学教授が、

「桜が開花したというから見に行ったら、まだ『五厘咲き』だった…」

とフェイスブックに書いてあるのを見ました。

「五厘咲き」

って初めて見た気がしますが、

「一分(10%)の半分が五厘」

ですから、

「5%ぐらい咲いている」

ということなのでしょうか?あれ?ちょっと待てよ。桜の花の、

「○分咲き」

という時の「分(ぶ)」は、

「『○割○分○厘』の『分』」

ではないな。だって、「五分咲き」の

「五分=50%=半分」

だものな。つまり。

「一分=10%」「二分=20%」「三分=30%」「四分=40%」「五分=50%」

「六分=60%」「七分=70%」「八分=80%」「九分=90%」「満開=100%」

ですよね。

「○割○分○厘」の「分」は「10分の1」ではなく、

「100分の1=1%」(10分の1は「割」=10%)

で、「五厘」は、さらに「その10分の1」×5=「半分」、つまり、

「0、5%」

になります。そんな「細かい開花の様子」を表示しますかね?

ここでネット検査して、疑問が解けました。

「ゴリンザキ」

というのは、「五厘咲き」ではなく、

「五輪咲き」

そう、

「開花宣言(開花発表)の基準となる『標本木』で『5輪』花が咲くこと」

を意味していたのです。

ややこしい言い方、するなよなあ。すっかり、だまされかけました!

 

(2025、4、9)