4月6日に福岡で行われた「柔道」の「全日本選抜体重別選手権」ニュースをネットで見ていたら、その写真にこんなコメントが付いていました。
「マジで大波乱の全日本 パリ五輪男子メダリストは全員V逸って」
この中の、
「V逸」
という言葉は、時々見かけます。
「ぶいいつ」
と読んで、意味は、
「優勝を逃す」
ですね。でもこの日は「ちょっと待てよ」と思ったのです。
「優勝を逃す」というのは、単に「優勝できなかった」のではなく、
「優勝が期待され当然優勝するだろうと思われていたにもかかわらず優勝できなかった」
という意味ではないかと、思い直したのです。
「逸する」=「逸」
となっているのですが、「いっする」は単なる「のがす」の意味ではないのだなと感じました。
「三省堂国語辞典・第八版」を引くと、「V逸」は単独の見出しでは載っていませんでしたが、「V」の用例の中に「V逸」は載っていました。さすが飯間さん!でも、
「V逸(=のがす)」
としか書かれていなくて、
「単に『のがす』ではないニュアンス」
までは、書くスペースがないためか、記されていなかったのは残念です。
(2025、4、8)


