9794「光臨と降臨」

2025 . 3 . 13

9794

 

 

<2019年7月5日に書きかけました>

「ミヤネ屋」のパネルで、北朝鮮の話題を取り上げた際に、

「玄松月が光臨」

という文が出て来ました。この、

「光臨」

というのは、誰に対してでも使える言葉なのでしょうか?

最近、やたら芸能人とか「推し」の人に対して軽々しく使っているのではないか?と。

「尾形光琳が光臨」

はОKか?

**************************************

と、書きかけてから6年。ふと思ったのです。

同じ「こうりん」では、

「降臨」

もありますね。この使い分けはどうなのか?と。

「精選版日本国語大事典」を引いてみたら、

*「光臨」=他人を敬って、その人がある場所に出席することをいう語。

*「降臨」=(古くは「ごうりん」とも)(1)神仏やその徳などがこの地上に来臨すること。神仏が天下ること。

(2)他の人を敬って、その出席をいう語。隣席なさること。

「三省堂国語辞典・第八版」では、

*「光臨」=(文語)<身分の高い人・相手>がその場に来ることの尊敬語。(例)「光臨を仰ぐ」「歓迎光臨」(=中国語で「ようこそいらっしゃいませ」中国語の発音は「ホワンイン コワンリン」に近い)

*「降臨」=(神や仏などが)<地上・人間の世界に>降りて来ること。(例)「天孫降臨」

 

なるほど。なんか「光臨」のほうが、

「後光が差している感じ」

で、「神仏」かと思いましたが、「神仏」は「降臨」の方なんですね。「天孫降臨」がありましたね。でも、どちらも、

「『出席なさる』という意味の敬語」

なんですね。結構、乱用されている気がするんだけどなあ。

あんまりいろんなものに使うと、

「敬意が低減する」

と思います。「ここぞ!」というところで使いたいですね!

 

(2025、3、12)