9775「もやっとする・むしっとする」

2025 . 2 . 28

9775

 

「もやもやする」

「むしむしする」

「もちもちする」

「いらいらする」

「ふわふわする」

といった擬態語は、

「ABABする」

という語構成、つまり、

「AB(もや・むし・もち・いら・ふわ)を2度繰り返す」

わけですよね。

ところが、最近よく耳にするのは、

「繰り返しを省略しABを1回だけで促音でつなげる形」

です。すなわち、

「もやっとする」

「むしっとする」

「もちっとする」

「いらっとする」

「ふわっとする」

という言い方、多くないですか?そもそもは、

「靄(もや)」「蒸す」「餅」「苛(つく)」

が語源でしょう。「ふわ」は、何かな?「浮(ふ)」?浮いて(浮かんで)いたり、手触りがやわらかいイメージですね。

こういった、

「2回繰り返すのを、1回で済ましても意味が通る言葉」

は、昔からありますね。

「まあまあ」→「まあ」

「ねえねえ」→「ねえ」

これらはちょっと違うかな。

「パクパク」→「パクッと」

「グイグイ」→「グイッと」

「ぼやぼや」→「ぼやっと」

「ビシビシ」→「ビシっと」

「サクサク」→「サクッと」

は、いけるね。

「ほどほど」・・・はダメか。

「そこそこ」・・・もダメだな。

「わくわく」→「わくっと」も言わないか。

「短くする傾向」は、最近のことなのでしょうか?

「全て」とは言いませんが、「新しい言い方」も含まれているように思います。

「三省堂国語辞典・第八版」を引くと、「もやっとする」「むしっとする」「もちっとする」「いらっとする」「ふわっとする」は載っていませんでした。やはり新しいのかもしれません。

 

(2025、2、26)

(追記)

代表的なものを忘れていました!

「うるうる」→「うるっと」

「ネトネト」→「ネトッと」

「ねちねち」→「ねちっと」

「ピリピリ」→「ピリッと」

この辺りは「ひらがな」で書くか、「カタカナ」で書くか、迷うところですね。

(2025、3、11)