夜中の「12時」を過ぎて帰宅することを、
「午前様」
と言いますよね。これに関しての疑問が「2つ」あります。
- なぜ午前に「様」が付くのか?
- なぜ「午前様」とは言っても、「午後様」とは言わないのか?
の「2つ」です。まずは、
(1)なぜ『様』は付くのか?
について考えます。
うーん、
「お疲れ様」「ご苦労様」
のように「様」が付くのと同じじゃないのかなあ。つまり、
「朝から(昼間も通して)夜中の12時まで、長時間お疲れ様」
という意味を込めて「様」が付くのでは?そして「お疲れ様」「ご苦労様」の「様」の前
の言葉である、
「お疲れ」「ご苦労」
が、
「そうした労働などの結果による状態」
であることを考えると、「午前様」は、
「帰宅が『午前0時』を過ぎる深夜になった状態」
を指すので、
「午前+様」
なのではないでしょうか?
そう考えると、
(2)なぜ『午後様』と言わないのか?
の理由は、すぐにわかりますね。普通は、
「仕事など物事の開始は、朝から」
なので、
「午後までそれ続けるのは『普通』であって、特別なことではないから」
ではないでしょうか?
解決!!
これを書くのは「午前様」にはならないみたい。でも、解決したからと言って、飲みに行
っちゃうと「午前様」になるかもしれませんね。あ、そうか、
「様」を付ける理由としては、
「午前(深夜)まで飲み歩いて帰宅することに対する揶揄(やゆ)」
の意味もあるんではないでしょうかね。
一応、最後に「三省堂国語辞典・第八版」を引いてみると、
*「午前様」=酒を飲んだりし遊んだりして、真夜中を過ぎてから家に帰る人。(御前様
のもじり)
「御前様」のもじり!?あの「寅さん」(男はつらいよ)に出てくる、
「笠智衆」
みたいな?
それは知りませんでした。完全に揶揄してるね。しかも「仕事で遅くなった」ら、「午前
様」とは言わないんだ、「酒を飲んだり遊んだり」の場合なんだ。
(2025、2、13)


