2月26日朝の日テレ「DayDay」で、ドジャースの佐々木朗希投手が、初めて実戦形式で他チームとの試合に登板し、いきなり先頭バッターにホームランを打たれたと伝えていました。その際の右上に出たサイドスーパーが、
「佐々木投手は“メジャーの洗礼”」
とキリスト教用語の、
「洗礼」
を「比喩的」に使っていました。ナレーションも、
「メジャーの“洗礼”を浴びます」
と読んでいました。
昔はスポーツニュースでよく使われ、今もスポーツ新聞ではよく出て来る表現ですが、最近は一般のニュースでは使われなくなってきています。そもそも「洗礼」は「浴びる」ものではなく「受ける」ものです。
日本テレビのお昼の「ストレイトニュース」でも、このニュースを伝えており、その際はアナウンサーが顔を出して読む「顔出し」部分の原稿では、
「いきなりホームランを浴びる“洗礼”を受けました」
と「洗礼」が使われていましたが、「浴びる」ではなく「受ける」で、
「“浴びた”のはホームラン」
でした。そしてVTR中の原稿では「洗礼」は出て来ず、テロップは、
「佐々木朗希望 実戦形式で“初被弾”」
になっていました。
さらに「ヒルナンデス」の中のニュースでは、ナレーションにもテロップにも、全く「洗礼」は使われませんでした。
恐らく「使わないほうが良いよ」という注意がなされたものと思われます。
佐々木投手や大谷選手の活躍に注目しても、そんなところに注目している人は、あまりいないのかもしれませんが・・・。
(2025、2、26)


