9747「『2時間前ぐらい』と『2時間ぐらい前』」

2025 . 2 . 12

9747

 

 

今が「午前10時」として、「午前8時ごろ」のことをどう言うか?

私は、

「2時間ぐらい『前』」

と言ってきました。ところが最近よく街頭インタビューなどで耳にする言い方は、

「2時間『前』ぐらい」

です。この2つの言葉はどう違うのでしょうか?考えてみました。私の考えでは、

*「2時間ぐらい『前』」=「2時間15分(135分)前」から「1時間45分(105分)前」ぐらいの「30分間」。

*「2時間前ぐらい」=「2時間10分(130分)前」から「1時間50分(110分)前」ぐらいの「20分間」。

つまり、

「『2時間「前」ぐらい』のほうが、範囲が狭い」

のではないか?と思うのです

しかし、街頭インタビューでしゃべっている人たちが、そこまで厳密な使い分けをしているかというと、やっていないと思います。つまり、

「これまでは『2時間ぐらい「前」』と言っていた言葉が『2時間「前」ぐらい』に取っって替わられてきている」

というのが正しい推察ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

これは「見守る」しかないのでしょうかねえ…。

あ!わかった!

「2時間ぐらい『前』」=「アナログ」

「2時間『前』ぐらい」=「デジタル」

なんだ!つまり、我々世代は、

「アナログ時計(アナログ思考)」

で「針」を巻き戻して「2時間ぐらい」“前”までたどり着くから、

「『2時間ぐらい』前」

なのに対して、

「デジタル時計(思考)」

では、まずポンと、「2時間」“前”に飛び、そこから「前後の記憶の誤差」を探すから「『2時間』前ぐらい」

になるのではないか?と考えました。どうでしょうか!?

結構、当たっているんじゃないかなあ。つまり、

「デジタル化が、思考や具体的な言葉に与えた影響」

としての「変化の一例」ではないかと思います。

 

(2025、2、12)

(追記)

なんと、これを書いた「1年ぐらい前」に、ほぼ同じことを書いていました!

令和ことば事情9443「『2年ぐらい前』と『2年前ぐらい』」もお読みください。

(2025、12、11)