今が「午前10時」として、「午前8時ごろ」のことをどう言うか?
私は、
「2時間ぐらい『前』」
と言ってきました。ところが最近よく街頭インタビューなどで耳にする言い方は、
「2時間『前』ぐらい」
です。この2つの言葉はどう違うのでしょうか?考えてみました。私の考えでは、
*「2時間ぐらい『前』」=「2時間15分(135分)前」から「1時間45分(105分)前」ぐらいの「30分間」。
*「2時間前ぐらい」=「2時間10分(130分)前」から「1時間50分(110分)前」ぐらいの「20分間」。
つまり、
「『2時間「前」ぐらい』のほうが、範囲が狭い」
のではないか?と思うのです
しかし、街頭インタビューでしゃべっている人たちが、そこまで厳密な使い分けをしているかというと、やっていないと思います。つまり、
「これまでは『2時間ぐらい「前」』と言っていた言葉が『2時間「前」ぐらい』に取っって替わられてきている」
というのが正しい推察ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
これは「見守る」しかないのでしょうかねえ…。
あ!わかった!
「2時間ぐらい『前』」=「アナログ」
「2時間『前』ぐらい」=「デジタル」
なんだ!つまり、我々世代は、
「アナログ時計(アナログ思考)」
で「針」を巻き戻して「2時間ぐらい」“前”までたどり着くから、
「『2時間ぐらい』前」
なのに対して、
「デジタル時計(思考)」
では、まずポンと、「2時間」“前”に飛び、そこから「前後の記憶の誤差」を探すから「『2時間』前ぐらい」
になるのではないか?と考えました。どうでしょうか!?
結構、当たっているんじゃないかなあ。つまり、
「デジタル化が、思考や具体的な言葉に与えた影響」
としての「変化の一例」ではないかと思います。
(2025、2、12)



(追記)
なんと、これを書いた「1年ぐらい前」に、ほぼ同じことを書いていました!
令和ことば事情9443「『2年ぐらい前』と『2年前ぐらい』」もお読みください。
(2025、12、11)