「界隈」
という言葉が、去年(2024年)の「新語・流行語大賞」にノミネートされました。しかし「新語」「流行語」の割には「地味」ですよね?というのも「界隈」という言葉は、
「京橋界隈」「新宿界隈」「梅田界隈」「心斎橋界隈」
のように、
「○○周辺」
という意味では、これまで普通に使われてきた言葉ですからね。しかし、
「使われ方(文脈)が違う」
ということで「新語・流行語大賞」にノミネートされたのです。
その「違う使われ方」とは、
「(お)風呂キャンセル界隈」
に代表されるようなものです。
元々は、ちょっと「おたく用語」っぽくて、
「○○をする人たち」
のような感じかな。この場合は、
「お風呂に入るのが面倒臭さくて入らない(そういう傾向の)人たち」
を指すようです。つまり、
「グループ」「クラスター」
のような意味かな。なぜそれに「界隈」が使われたのでしょうね?
ネット検索では、
「ある分野や業界、趣味、関心、行動などで共通するグループを表す使い方」
とありました。うん、理解は間違っていなかったぞ。使わないけどね。
年末に帰省して来た20台後半の息子に、
「『界隈』って使う?」
と聞いたら、
「使うよ」
と言っていました。
(2025、2、18)



(追記)
2024読書日記018『オタク用語辞典 大限界』(小出祥子編・名古屋短期大学小出
ゼミ2022・2023年度生、三省堂:2023、12、5)で読んだ本に、
「界隈」
載っていました。
それによると、
*「界隈」=その辺りの地域。近所。【意味】特定のジャンルの分野。【用例】最近BL界
隈だと、何がはやっているのです?」
とありました。
(2025、2、21)