9666「お風呂キャンセル界隈」

2025 . 2 . 19

9666

 

 

「界隈」

という言葉が、去年(2024年)の「新語・流行語大賞」にノミネートされました。しかし「新語」「流行語」の割には「地味」ですよね?というのも「界隈」という言葉は、

「京橋界隈」「新宿界隈」「梅田界隈」「心斎橋界隈」

のように、

「○○周辺」

という意味では、これまで普通に使われてきた言葉ですからね。しかし、

「使われ方(文脈)が違う」

ということで「新語・流行語大賞」にノミネートされたのです。

その「違う使われ方」とは、

「(お)風呂キャンセル界隈」

に代表されるようなものです。

元々は、ちょっと「おたく用語」っぽくて、

「○○をする人たち」

のような感じかな。この場合は、

「お風呂に入るのが面倒臭さくて入らない(そういう傾向の)人たち」

を指すようです。つまり、

「グループ」「クラスター」

のような意味かな。なぜそれに「界隈」が使われたのでしょうね?

ネット検索では、

「ある分野や業界、趣味、関心、行動などで共通するグループを表す使い方」

とありました。うん、理解は間違っていなかったぞ。使わないけどね。

年末に帰省して来た20台後半の息子に、

「『界隈』って使う?」

と聞いたら、

「使うよ」

と言っていました。

 

(2025、2、18)

(追記)

2024読書日記018『オタク用語辞典 大限界』(小出祥子編・名古屋短期大学小出

ゼミ2022・2023年度生、三省堂:2023、12、5)で読んだ本に、

「界隈」

載っていました。

それによると、

*「界隈」=その辺りの地域。近所。【意味】特定のジャンルの分野。【用例】最近BL界

隈だと、何がはやっているのです?」

とありました。

(2025、2、21)