東京・歌舞伎座の「十二月大歌舞伎」の「あらしのよるに」、一幕見席で見てきました。
その中で気になった言葉が、
「まいちど」
というものでした。意味は、
「も一度」「もう一度」
つまり、
「ま」=「も」「もう」
なのですが、この使い方に聞き覚えがあったのです。昔、三重県に住んでいた祖母が、
「もっと」
というのを、
「まっと」
と言っていて、「も一度」も「ま一度」と言っていたような気がしたのです。
「歌舞伎の中の言葉」と「祖母の言葉」に共通点が?
ということで「精選版日本国語辞典」を引いてみたら、なんと、
「まいちど」
が「見出し語」で出て来ました!
*「まいちど(今一度)」=(「いまいちど(今一度)」の変化したもの)もう一度。もう
一回。(用例)寛永刊本蒙求抄(1529年頃)七「かけ足をいたいてま一度御出あれと
云が礼を云かと思ふたれどもついにえをいつかなんだぞ」
え!そうだったのか!
「まいちど」の「ま」は「いま(今)」の「い」が脱落した形だったのか!
おばあちゃんの使っていた「まいちど」は、伝統的な言葉だったのですね!
「まっぺん」(もういっぺん)はどうかな?
これも「いまいっぺん」が縮まった形なのかな?
今は亡き「大正2年生まれの祖母」に思いを馳せたのでした・・・。
(2024、12、24)


