9701「まいちど」

2024 . 12 . 26

9701

 

 

東京・歌舞伎座の「十二月大歌舞伎」の「あらしのよるに」、一幕見席で見てきました。

その中で気になった言葉が、

「まいちど」

というものでした。意味は、

「も一度」「もう一度」

つまり、

「ま」=「も」「もう」

なのですが、この使い方に聞き覚えがあったのです。昔、三重県に住んでいた祖母が、

「もっと」

というのを、

「まっと」

と言っていて、「も一度」も「ま一度」と言っていたような気がしたのです。

「歌舞伎の中の言葉」と「祖母の言葉」に共通点が?

ということで「精選版日本国語辞典」を引いてみたら、なんと、

「まいちど」

が「見出し語」で出て来ました!

*「まいちど(今一度)」=(「いまいちど(今一度)」の変化したもの)もう一度。もう

一回。(用例)寛永刊本蒙求抄(1529年頃)七「かけ足をいたいてま一度御出あれと

云が礼を云かと思ふたれどもついにえをいつかなんだぞ」

え!そうだったのか!

「まいちど」の「ま」は「いま(今)」の「い」が脱落した形だったのか!

おばあちゃんの使っていた「まいちど」は、伝統的な言葉だったのですね!

「まっぺん」(もういっぺん)はどうかな?

これも「いまいっぺん」が縮まった形なのかな?

今は亡き「大正2年生まれの祖母」に思いを馳せたのでした・・・。

 

(2024、12、24)