『老後ひとり難民』(沢村香苗、幻冬舎新書:2024、7、30第1刷・2024、9、5第3刷)

2024 . 11 . 29

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「おひとりさま」という言葉を上野千鶴子さんが使い始めてから、なんか老後の「おひとりさまライフ」は優雅な感じがしていたが、それが10年、20年経って「終活」の段階に入って来ると、いろいろ「難民」と呼ばれるような不都合が出て来ると。何でもかんでも「○○難民」と呼ぶのは、「本当の難民」の人達に失礼ではないかという話もあるが、それぐらい困った状況にあるということは、分かる。だって、一人で死んでしまったら、誰がその後の「死亡届」を出してくれるのか?子どもや家族がいなければ、そして近所づき合いもなければ「孤独死」「孤絶死」ということになって結局、行政の手を煩わせることになるのか。うーん、難しい問題です。

日本のボリュームゾーン「団塊の世代」が、そういうお年頃に入って来たので、これからもっと問題は顕在化してくるのだろうなあ・・・。憂うつである。

 

 

(2024、11、24読了)