以前は、役所などからの郵便物の宛先は、
「○○殿」
が普通でした。しかし「殿」は「殿様」の「殿」であって、元々は、
「男性を意味した」
のでしょう。だとすると、「ジェンダーフリー」で「女性の社会進出」が進む中では、「○○殿」という表記は消えて行くのではないか(消えて来ているのではないか)?と「ミヤネ屋」のN部長から指摘を受けました。
なるほど、あまり気にしていなかったし、最近あんまり目にしなかったけど、言われてみれば、そうですね。もう普通、宛先は、
「○○様」
ですからね、それか「○○先生」とか。子どもの頃は、
「○○君」
とかで、年賀状を同級生に書いたりしたけどなあ。
あ、「甥っ子や姪っ子」には、
「○○くん」「○○ちゃん」
と、お年玉の宛名書きとかもね。懐かしいなあ。
全部「○○様」になって、しかも昔は、その「様」も「下」の部分が「水」だったり「次」だったり「永」だったりして、
「水様」「次様」「永様」
と呼ばれたそうですが、そんなの、もう完全にすたれていますよねえ。
「手書きだからできたこと」
ですかね。もちろん、使い分けるんだったら、ワープロソフトに入れることはできるんでしょうけど、しないようなあ、今さら。
こうやって、ある種の文化は、消えていくんでしょうねえ。
(2024、11、27)


