フェイスブックのお友達が、炊飯器で煮物を作ったら炊飯器が、
「ネトネト」
になったので水で「丸洗い」したら「ご臨終」になってしまい、炊飯器を新しいのに買い替えたと書いていました。(ネトネトした長い文章。)
この「ネトネト」という表現は、もちろん知っていますが、最近あまり見なかったなあと思いました。「共通語的表現」なのかな?それとも「関西チックな表現」でしょうか?擬態語ですよね。
「ベトベト」「ネチョネチョ」「ベタベタ」「ネバネバ」
あたりが混ざったような。「ネット」とは関係ありません。
「三省堂国語辞典」を引くと、あっさり(全然、ネトネトせず?)出て来ました。
*「ねとねと」=さわると糸を引くようにねばりつくようす。(例)なっとうがねとねと(と)からむ
「精選版日本国語大辞典」にも載っていました。
*「ねとねと」(「と」を伴って用いることもある)
(1)柔らかくてねばり気があるさま、また、そういう物がねばりつくさまを表す語。にとにと。【用例】「黴(かび)」(1911)<徳田秋声>二六「金盥(かなだらい)にねとねとしたものを吐出した」
(2)動作や話し方ができぱきせず、しつこいさまを表す語。ねちねち。【用例】「真景累ケ淵」(1869頃)<三遊亭円朝>「私は至って不辯で、ネトネト話を致す所から」
ということでした。共通語かあ。
一応、牧村史陽「大阪ことば事典」も引いてみたら、こちらにも載っていました。
*「ねとねと」=油や泥にねっとりとまみれたさま。ねばねば。
あ、これだわ。
やっぱり「大阪弁」のにおいがする言葉ではあります。
(2024、11、13)


