ワールドシリーズは、ドジャースがヤンキースを下して優勝を飾りましたが、シーズン中もポストシーズンも、
「ヒリヒリするような試合」
を戦ってきたと思います。大谷翔平選手は、エンゼルス時代は、一度もポストシーズンを戦えず(プレーオフへの出場ができず)、去年の移籍の際の会見で、
「もっとヒリヒリした9月を過ごしたい。」
と語っていました。
この、
「ヒリヒリ」
と、「濁音」「半濁音」の、
「ビリビリ」「ピリピリ」
のニュアンスの違いはどうなのか?考えてみました。いずれも、
「痛みを伴い表現」
ですよね。パッと思い付くのは、
*「ヒリヒリ」=表面・皮膚が、しびれるように痛む
*「ピリピリ」=緊張して空気がピリピリしている、少し触れると痛い。体全体がしびれる感じ味が辛くて舌がしびれる。
*「ビリビリ」=電気が流れてしびれる。
ということは、いずれの「痛み」も、
「しびれを伴う」
のですね!共通項が出て来たぞ!そして、その程度・しびれが広がる範囲が、
ヒリヒリ<ピリピリ<ビリビリ
のように、
清音<半濁音<濁音
となっている気がします。
こういった例を他にも考えたら、
「はりはり鍋」
の「はりはり」がありました。
「ハリハリ」「パリパリ」「バリバリ」
これらは、
「物を噛んだ時の擬声語」
のように感じます。そうか、あのクジラと水菜の「はりはり鍋」の「はりはり」は、「バリバリ」よりも「パリパリ」よりも「軽い歯触り」を示していたのか!
これらはともに「ハ行」ですよね。「半濁音」と「濁音」があり、いずれも「母音の無声化のある行」です。
「半濁音はない」けれど「無声化になる行」には「サ行」がありますね。
「濁音の有無」で分けてみると、
【濁音がある行】カ行・サ行・タ行・ハ行
【濁音がない行】ア行・ナ行・マ行・ヤ行・ラ行
では、「母音の無声化の有無」で分けてみると、
【無声化がある行】カ行・サ行・タ行・ハ行
【無声化がない行】ア行・ナ行・マ行・ヤ行・ラ行
あら!全く一致する。つまり「母音の無性化」と「濁音」も関連していたのかな?
なんかこれは、おもしろそうですね!



(追記)
「はりはり」に関しては、
「切り干し大根のはりはり漬け」
というものがありました。これも、
「噛んだときの食感」
から名付けられたのではないでしょうか。
農水省のサイトに故郷の料理を紹介するコーナーがあって、そこでは、この「はりはり漬け」は、
「新潟県の郷土料理」
とされていて、名前の由来は、
「大根を食べた時に『はりはり』と音を立てるからと言われている」
と記されていました。
(2024、11、28)