11月12日の「ミヤネ屋」で異常気象を取り上げた際に、大規模な山火事の例を紹介しました。その火事での焼失面積は、
「330万ヘクタール」
と想像もつかないほど広かったのですが、その広さの説明として、
「東京ドーム70万個分」
と出て来ました。「70個」じゃないですよ、「70万個」!
「東京ドームの広さ」は、
「約4、7ヘクタール」
ですから、たしかに数字は合っているんでしょうけど、
「70万個」
って、イメージが湧きますか?私は湧きません。
イメージが湧かない比喩に、何の意味があるのでしょうか?
「330万ヘクタール」というのは、
「3万3000平方キロメートル」
「日本の面積」が、
「約37万平方キロメートル」
と覚えているので、つまり、
「日本の面積の約11分の1」
ということですね。これなら「かなり広い!」と分かりますよね
調べたら、これは、
「近畿2府4県と三重県の面積」
が、ちょうどそのぐらいであるとわかりました。それを「東京ドーム○万個分」というのは、
「びわ湖の水の量を『バケツ○万杯分』」
と言っているようなもので、現実的ではないです。(あ、「広さ」と「体積」の比較では、わかりにくいか。)
そう指摘したのですが、担当ディレクターが、
「これでやらせてください」
というので、そのままにしました。まあ出るのは、一瞬でしただけど。
しかし、もっと「視聴者に分かりやすく」ということを第一に考えるべきではないのか?と思ったのでした。
ちなみにきょうの「ミヤネ屋」では千葉・袖ヶ浦市の「東京ドイツ村」から中継した際に、その広さを、
「東京ドーム19個分」
と紹介していました。
まあ、そのぐらいなら何となく想像が付きますけどね。「70万個分」は、ないやろ。
(2024、11、13)


