9650「東京ドーム70万個分」

2024 . 11 . 13

9650

 

 

11月12日の「ミヤネ屋」で異常気象を取り上げた際に、大規模な山火事の例を紹介しました。その火事での焼失面積は、

「330万ヘクタール」

と想像もつかないほど広かったのですが、その広さの説明として、

「東京ドーム70万個分」

と出て来ました。「70個」じゃないですよ、「70万個」!

「東京ドームの広さ」は、

「約4、7ヘクタール」

ですから、たしかに数字は合っているんでしょうけど、

「70万個」

って、イメージが湧きますか?私は湧きません。

イメージが湧かない比喩に、何の意味があるのでしょうか?

「330万ヘクタール」というのは、

「3万3000平方キロメートル」

「日本の面積」が、

「約37万平方キロメートル」

と覚えているので、つまり、

「日本の面積の約11分の1」

ということですね。これなら「かなり広い!」と分かりますよね

調べたら、これは、

「近畿2府4県と三重県の面積」

が、ちょうどそのぐらいであるとわかりました。それを「東京ドーム○万個分」というのは、

「びわ湖の水の量を『バケツ○万杯分』」

と言っているようなもので、現実的ではないです。(あ、「広さ」と「体積」の比較では、わかりにくいか。)

そう指摘したのですが、担当ディレクターが、

「これでやらせてください」

というので、そのままにしました。まあ出るのは、一瞬でしただけど。

しかし、もっと「視聴者に分かりやすく」ということを第一に考えるべきではないのか?と思ったのでした。

ちなみにきょうの「ミヤネ屋」では千葉・袖ヶ浦市の「東京ドイツ村」から中継した際に、その広さを、

「東京ドーム19個分」

と紹介していました。

まあ、そのぐらいなら何となく想像が付きますけどね。「70万個分」は、ないやろ。

 

(2024、11、13)