「令和ことば事情8988督戦部隊」の続きです。
先日、デジタルリマスターされた2001年の映画、
「スターリングラード」
を見ました。その冒頭部分で、ソ連軍兵士が「2人に1人」にしか銃が与えられず、ドイツ軍に向かって突撃するシーンがあり、指揮官は、
「前の者がやられたら、そいつの銃を奪って進め!」
という命令を課し、そんな状況で勝てるわけもなく、退却して来た兵士に向かって、
「戻って来るな、攻めろ!戻ったら撃つぞ!」
と言い、それでも戻って来る兵士を本当に撃っていました。
「味方を撃ってどうする?」
と思いますが、ある意味、
「銃殺刑」「見せしめ」
ですよね。「戦わないとこうなるぞ」と。
「味方に撃たれる『不名誉』」
と、
「敵と戦って撃たれる『名誉の戦死』」
とどちらを選ぶのか?
いずれにせよ、未来には「死」しかない・・・「戦争の実相」を提示していると思いました。そこで この、
「督戦」
という言葉を思い出し検索してみたら、やはり、
「独ソ戦」
のことだったんですね。“最悪の戦い”だったことは、間違いなさそうです…。
(2024、10、8)


