9589「督戦部隊2」

2024 . 10 . 9

9859

 

 

「令和ことば事情8988督戦部隊」の続きです。

先日、デジタルリマスターされた2001年の映画、

「スターリングラード」

を見ました。その冒頭部分で、ソ連軍兵士が「2人に1人」にしか銃が与えられず、ドイツ軍に向かって突撃するシーンがあり、指揮官は、

「前の者がやられたら、そいつの銃を奪って進め!」

という命令を課し、そんな状況で勝てるわけもなく、退却して来た兵士に向かって、

「戻って来るな、攻めろ!戻ったら撃つぞ!」

と言い、それでも戻って来る兵士を本当に撃っていました。

「味方を撃ってどうする?」

と思いますが、ある意味、

「銃殺刑」「見せしめ」

ですよね。「戦わないとこうなるぞ」と。

「味方に撃たれる『不名誉』」

と、

「敵と戦って撃たれる『名誉の戦死』」

とどちらを選ぶのか?

いずれにせよ、未来には「死」しかない・・・「戦争の実相」を提示していると思いました。そこで この、

「督戦」

という言葉を思い出し検索してみたら、やはり、

「独ソ戦」

のことだったんですね。“最悪の戦い”だったことは、間違いなさそうです…。

 

(2024、10、8)