9629「出雲江・十六島の読み方」

2024 . 10 . 30

9629

 

 

いつも行くスペインバルの常連で「島根県出雲出身」のОさんが、地元「島根」の難読地名を教えてくれました。

「出雲郷」

これは「いずもごう」かと思ったら(それなら難読にならないですね)、

「あだかえ」

と読むそうです。知らなければ、絶対に読めませんよね。でもそれを見て思ったのは、

島根県と広島県を流れる川、

「江の川」

の読み方は、

「ごうのかわ」

と読むので、「江」は「ごう」と読める。つまり、

「江(ごう)=郷」

で、そうすると「逆もまた真なり」で、

「郷=え」

と読むこともあるのではないか、と思ったのです。

そして、

「あだか」

というのは、

「『出雲』を意味する外国語(朝鮮半島の言葉)」

なのではないか?と思ったのです。Оさんによると、もっとおもしろいのは、

「松江市立出雲郷(あだかえ)小学校」

の「所在地」が、

「松江市東出雲(いずも)町出雲郷(あだかえ)」

なのだというのです。つまり、

「東出雲町」の「出雲」は「いずも」

「出雲郷」の「出雲」は「あだか」

というように、同じ「出雲」の読み方が「違う」ということと、「出雲」という名前がこれだけ出て来るのに、所在地は、

「『出雲市』ではなく『松江市』」

ということだそうです。

たぶん、古代においては「出雲市」「松江市」などという細かい「行政区分」は当然なくて、おそらく

「どちらも『出雲の国』だったから」

なんでしょうね。関西でも、

「京都府相楽(そうらく)郡相楽(さがなか)台」

って、あったな。また、

「十六島」

と書いて、

「うっぷるい」

と読むそうです。もうこれは「漢字の読み方」ではなく、

「16の島」

という意味を表す「外国(朝鮮半島)の言葉(音)」が、

「ウップルイ」

なのではないでしょうか?なんか、

「アイヌ語のような響き」

でもありますね。さらに、ここの名物の「高級海苔」は、

「十六島紫菜」

と書いて、

「うっぷるいのり」

と読むんだそうです。ほら、もう漢字単体の読み方からは、完全に離れてしまっていますよね。

大変、勉強になりました!Оさん、ありがとう!

 

 

(2024、10、30)