「バッピ」
と略される「バッティングピッチャー」「打撃投手」は、それぞれの球団で抱えている。著者は、現役引退後にこの仕事に就いて四半世紀、54歳だ。50歳を超えて、まだプロスポーツの現場に携われるのは、野球好き・現場好きには大変幸せなことだろう。もちろん肉体的には、年々厳しくなるのだろうけど…。
バッティングピッチャーに求められる球速は「100~110km/h」だそうだ。そんなに速い球ではないが、一定のスピードで・一定のコースに投げ続けるのは、容易ではないとも思う。そして打撃投手に「イップス」があるという。たまたま打者にぶつけてしまったら、投げられなくことがあるというのだ。その意味では「フィジカル」(肉体的)もさることながら、強靭な「メンタル」(精神力)も必要な職業なんだろうなあと思う。身内(味方)の選手を壊してしまったら、取り返しがつかないもんなあ。
「裏方」としての「黒子」としての苦労は、どんな仕事でもあるよね。いろんなお仕事があるんだなあ。語り下ろし。
(2024、10、21読了)


