9585「ボルシチはロシア料理か?」

2024 . 10 . 8

9585

 

 

「ボルシチ」

というビーツやトマトを使った赤いスープ料理は、ずっと、

「ロシア料理」

だと思っていたのですが、ロシアとウクライナの戦争が始まった2年前ぐらいに、

「実は、ウクライナ料理である」

ということを知りました。

「ウクライナが、ソ連の一部であった時代」

は、

「ソ連の料理=ロシア料理」

と考えてもよかったのでしょうけど、ウクライナが独立してからもう「30年以上」たちますから、そろそろ考え直してもいいのかと。

これに関して国語辞典はどう表記しているのかが気になり、引いてみました。

「明鏡国語辞典」「岩波国語辞典」「大辞林」「現代国語例解辞典」「新選国語辞典」「三省堂現代新国語辞典」「精選版日本国語大辞典」「デジタル大辞泉」「広辞苑」

には、

「ロシア料理」あるいは「ロシアふうの料理」

としてあって、

「ウクライナ(料理)」

とは一言も書いてありませんでした。

私が引いた中では唯一、「三省堂国語辞典・第八版」(2022年)は、「ウクライナ」にも言及していました。

*「ボルシチ」=ビーツやトマトなどの野菜と肉を入れ煮込んだ、ロシアやウクライナなどの赤井スープ。サワークリームをかけて食べる。」

とありました。しかし同じ「三省堂国語辞典」の「2014年」に出た「第七版」では、「ウクライナ」の文字はなく、やはり「ロシアの料理」としてありました。この8年の間に認識の変化が生じたのでしょう。

ところで「ボルシチ」の前の項目は、

「ボルシェビキ」

なんですが、この、

「ボル」

は「何らかの共通点」があるんですかね?

そこで思い出したのが、お笑いの女性グループ、

「ぼる塾」

です。これも「何か共通点」はあるのでしょうか?

そう思って、そういうことに詳しいと思われる「ミヤネ屋」の若い女性スタッフに聞いてみたら、

「あれは別の2つグループが合体して、それを合わせてネーミングされたもので、その一つが『シンボル』だったのでその『ボル』を取ったって聞いたことがあります。」

つまり、

「『ボルシチ』も『ボルシェビキ』も『ぼる塾』とは関係ない」

のか。そうだろうな。

「ボルシェビキ」は「多数派」

「メンシェビキ」が「少数派」

あ、そうすると、イスラム教の、

「スンニー派」(多数派)

「シーア派」(少数派)」

と同じなのか!いろいろつながって来ますね!あ、そうだ、

「ボルガ川」

も「ボル」で始まるな。それは、また今度にしようっと。

 

(2024、10、2)