「ボルシチ」
というビーツやトマトを使った赤いスープ料理は、ずっと、
「ロシア料理」
だと思っていたのですが、ロシアとウクライナの戦争が始まった2年前ぐらいに、
「実は、ウクライナ料理である」
ということを知りました。
「ウクライナが、ソ連の一部であった時代」
は、
「ソ連の料理=ロシア料理」
と考えてもよかったのでしょうけど、ウクライナが独立してからもう「30年以上」たちますから、そろそろ考え直してもいいのかと。
これに関して国語辞典はどう表記しているのかが気になり、引いてみました。
「明鏡国語辞典」「岩波国語辞典」「大辞林」「現代国語例解辞典」「新選国語辞典」「三省堂現代新国語辞典」「精選版日本国語大辞典」「デジタル大辞泉」「広辞苑」
には、
「ロシア料理」あるいは「ロシアふうの料理」
としてあって、
「ウクライナ(料理)」
とは一言も書いてありませんでした。
私が引いた中では唯一、「三省堂国語辞典・第八版」(2022年)は、「ウクライナ」にも言及していました。
*「ボルシチ」=ビーツやトマトなどの野菜と肉を入れ煮込んだ、ロシアやウクライナなどの赤井スープ。サワークリームをかけて食べる。」
とありました。しかし同じ「三省堂国語辞典」の「2014年」に出た「第七版」では、「ウクライナ」の文字はなく、やはり「ロシアの料理」としてありました。この8年の間に認識の変化が生じたのでしょう。
ところで「ボルシチ」の前の項目は、
「ボルシェビキ」
なんですが、この、
「ボル」
は「何らかの共通点」があるんですかね?
そこで思い出したのが、お笑いの女性グループ、
「ぼる塾」
です。これも「何か共通点」はあるのでしょうか?
そう思って、そういうことに詳しいと思われる「ミヤネ屋」の若い女性スタッフに聞いてみたら、
「あれは別の2つグループが合体して、それを合わせてネーミングされたもので、その一つが『シンボル』だったのでその『ボル』を取ったって聞いたことがあります。」
つまり、
「『ボルシチ』も『ボルシェビキ』も『ぼる塾』とは関係ない」
のか。そうだろうな。
「ボルシェビキ」は「多数派」
「メンシェビキ」が「少数派」
あ、そうすると、イスラム教の、
「スンニー派」(多数派)
「シーア派」(少数派)」
と同じなのか!いろいろつながって来ますね!あ、そうだ、
「ボルガ川」
も「ボル」で始まるな。それは、また今度にしようっと。


