「あり得る」
は、
「ありうる」
と読むと思いますが、
「ありえる」
いう読み方も「ある得る」し「間違いとまでは言えない」と思います。
「える」と「うる」
これは「うる」の方が「文語的」で、「える」は「口語的」なイメージがあります。
でも「ない」「ぬ」「ず」という「否定の語」が付いた、
「あり得ない」「あり得ぬ」「あり得ず」
は、「全て『え』」であり「『う』は『ありえない』」のです。つまり、
「『ありうる』の否定語は何か?」
ということですが、簡単には思い浮かびません。強いて言うならば、
「ありうべからざる」「ありうべからぬ」「ありうべからず」
でしょうか?何だかとっても、もって回った言い方で面倒だな。これから考えても、
「ありえる」=シンプル=口語
「ありうる」=複雑=文語
という感じがするなあ。
「あり」が付かない「える」「うる」(つまり、「補助動詞」ではなく「本動詞」)で考えても、「否定形」は、「える」が、
「えられない」「えられぬ」「えられず」
なのに対して、「うる」は、
「うべからざる」「うべからぬ」「うべからず」
しか、ないのではないか?うーん、面倒だなあ。
(2024、10、9)


