9610「ほっこりする」

2024 . 10 . 16

9610

 

 

10月11日の「ミヤネ屋」で、「焼き芋屋さん」から中継をしました。その際に、焼き芋を食べて、

「ほっこりする」

という言葉がテロップの発注で出て来ました。

「あったかくて、ホッとする」

というニュアンスですね。たしかに私たちは「ほっこり」を、

「ほっと安心する・落ち着く・癒される」

という意味で使いますが、京都など関西の一部地域の方言では、

「疲れた」「退屈した」「うんざりする」

という意味でも使われるというのを、以前「用語懇談会」で聞いた覚えがあります。

来年3月に出る予定の「放送で気になる言葉2025」の原稿を確認したら、やはりそのことが書かれていて、視聴者に誤解を与える可能性があるので、

「慎重に使用したい」

とまとめていました。

そこで、この日は「ほっこり」をやめて、

「ホッ」

にして放送しました。ホッ。

 

 

(2024、10、15)

(追記)

けさ(10月16日)の日本テレビ「DayDay」で、新潟・上越市立水族博物館の、

「ゴマフアザラシ」(=ゴマちゃん)

の水槽の前に「ハト」がやってきて、お互い不思議そうに眺めている映像が流れました。

そこに出たサイドスーパー(テロップ)は、

「動物たちの『ほっこり交流』」

というものでした。

「ほっこり」、使われていますね・・・。

(2024、10、16)