9月9日の日本テレビ「ZIP!」を見ていたら、
「これで『味平』もできます」
と言っているように聞こえました。
「え?『味平』?『包丁人味平』、ビッグ錠と牛次郎?」
と昔、夢中になって読んだ漫画を思い出しましたが、よく考えるとそんなわけもなく、これは「味平」ではなく、
「味変(あじへん)」
でした。つまり、途中で薬味などを加えて味付けを変えて食べることですね。私も知っている言葉です。しかし、この言葉って国語辞典に載っているのだろうか?とふと思いました。
早速、手持ちの国語辞典を引いてみると、もちろん、
「三省堂国語辞典・第八版」(2022)
には載っていました。新しい言葉で10年は使われる。定着するだろうという言葉をすぐに取り入れる、さすがです。しかし!その後に引いた
「デジタル大辞泉(電子辞書)」
「精選版日本国語大辞典」(2006)
「現代国語例解辞典」(5版・2016)
「NHK日本語発音アクセント新辞典」(2016)
「広辞苑」(7版・2018)
「岩波国語辞典」(8版・2019)
「大辞林」(4版・2019)
「三省堂現代新国語辞典」(6版・2019)
「新明解国語辞典」(8版・2020)
「明鏡国語辞典」(3版・2021)
「新選国語辞典」(10版・2022)
には載っていなかったのです!
まだまだ、本当に新しい言葉なのですね。
それにしても「三省堂国語辞典」は「食べ物関係」にも強いな。
「着丼」
も載せているもんな。(「令和ことば事情8584着丼」参照)
(2024、9、9)


