ネットのスポーツニュースでこんな表現を見つけました。
「東は5月25日の巨人戦(東京ドーム)で2敗目を喫して以降は負けなしの11連勝。CS進出をかけて負けられない4位巨人との対戦。回を追うごとにギアを上げた」
この、
「ギアを上げた」
「ギアを上げる」
という表現ですが、これは、
「自転車」
の表現ですよね?自転車の場合「ギアを上げる」と、
「ペダルは軽くなって、漕ぐ回転数が上がる」
のですよね。野球のピッチャーも「ギアを上げる」のでしょうか?上げると、
「球速が上がる」
のかな?いや、全体的な
「調子が上がる」
のかな?
「トップギアに入れる」
とも言いますよね。「自動車」の場合は、
「シフトを上げる」
ですかね?
そう思っていたら、またネットの「自動車の広告」(スズキ自動車)でこんなのを見つけました。
「遊びのギアがあがっちゃう⤴」
これはスズキの「新型スペーシア」その名も、
「ギア」
という自動車でした。
「三省堂国語辞典・第八版」は、やはりこの言葉を取り上げて「見出し」にしていました。
*「ギアを上げる」=いっそうやる気にな(って、スピードを上げ)る。(例)議論のギアを上げる。(自動詞)ギアが上がる。
なるほど。また「ギア」を使った句としては、こんなものもありました。
*「ギアが入る」=本格的にやる気が出る。(例)投手のギアが入る。
そうか、まず「ギアが入る(入れる)」ことで、「ニュートラル」から「動ける」状態にして、さらにそこから「ギアを上げる」のですね。
「ギア」にも段階があるんだな。
(2024、9、27)


