9551「足がヘロヘロ」

2024 . 9 . 6

9551

 

7月26日、フランス・パリから五輪の中継リポートをしていた足立夏保アナ。この日は「徒歩」で取材をして歩き回って「2万3000歩」も歩いたそうで、

「もう足がヘロヘロです」

と話していました。「足立」だけに「足」が「ヘロヘロ」か?

しかし、「足」は、

「ヨロヨロ」

はするけど、

「ヘロヘロ」

はしないですよね。「ヘロヘロ」になるのは、

「体全体」

のはずなので、その前に「足」は入れずに、

「もうヘロヘロです」

でよかったんだよなあ。ちょっと中継リポートが「ヨロヨロ」だったかな?

テヘペロ?

いや、でも大変よく頑張っていたことは間違いありません!

あ、そもそも「ヘロヘロ」と「ヨロヨロ」の違いは何かについても考えてみましょう。

ともに、

「●ロ●ロ」

という形を取るところは共通していて

・「ヘロヘロ」=バテている。息もたえだえ。内面的なやる気もなえるぐらい、体全体が疲れている。

・「ヨロヨロ」=客観的に見て、まともに立っていられない感じ。歩き方も真っすぐではなくよろけている。主に足つきや足元の様子を指す。

という違いがありますね。

「ヨロヨロ」は「よろける」と動詞で表せますが、「ヘロヘロ」は「ヘロける」「ヘロつく」などと動詞では表せないですね。

「ヨロヨロ」は、

「ヨロヨロしている」

と、その様子を、

「形容詞的」

に使います。

一方の「ヘロヘロ」は、

「ヘロヘロになる」

というように、

「形容動詞的」

に使うところにも、違いがあると思います。これが「ヘラヘラ」ならば、

「ヘラヘラしている」

と「形容詞的」に使えますが。

そして「ヘロヘロ」も「ヘラヘラ」も、「ハ行のヘ」は、

「息が抜ける・漏れる」「力が入らない感じ」

を示していると思います。

 

(2024、9、6)