7月26日、フランス・パリから五輪の中継リポートをしていた足立夏保アナ。この日は「徒歩」で取材をして歩き回って「2万3000歩」も歩いたそうで、
「もう足がヘロヘロです」
と話していました。「足立」だけに「足」が「ヘロヘロ」か?
しかし、「足」は、
「ヨロヨロ」
はするけど、
「ヘロヘロ」
はしないですよね。「ヘロヘロ」になるのは、
「体全体」
のはずなので、その前に「足」は入れずに、
「もうヘロヘロです」
でよかったんだよなあ。ちょっと中継リポートが「ヨロヨロ」だったかな?
テヘペロ?
いや、でも大変よく頑張っていたことは間違いありません!
あ、そもそも「ヘロヘロ」と「ヨロヨロ」の違いは何かについても考えてみましょう。
ともに、
「●ロ●ロ」
という形を取るところは共通していて
・「ヘロヘロ」=バテている。息もたえだえ。内面的なやる気もなえるぐらい、体全体が疲れている。
・「ヨロヨロ」=客観的に見て、まともに立っていられない感じ。歩き方も真っすぐではなくよろけている。主に足つきや足元の様子を指す。
という違いがありますね。
「ヨロヨロ」は「よろける」と動詞で表せますが、「ヘロヘロ」は「ヘロける」「ヘロつく」などと動詞では表せないですね。
「ヨロヨロ」は、
「ヨロヨロしている」
と、その様子を、
「形容詞的」
に使います。
一方の「ヘロヘロ」は、
「ヘロヘロになる」
というように、
「形容動詞的」
に使うところにも、違いがあると思います。これが「ヘラヘラ」ならば、
「ヘラヘラしている」
と「形容詞的」に使えますが。
そして「ヘロヘロ」も「ヘラヘラ」も、「ハ行のヘ」は、
「息が抜ける・漏れる」「力が入らない感じ」
を示していると思います。
(2024、9、6)


