7月22日のニュースを見ていたら、水遊びをしている小学生にインタビューしていました。その子たちが、
「日焼けしないように、ラッシュガードしてる」
と。この「ラッシュガード」って何でしょうか?
「商品名」?
そのままテロップが出ていましたが?
「三省堂国語辞典・第八版」(2022年・通称「三国」)を引くと、ちゃんと載っていました!
*「ラッシュガード」(rash guard)=海やプールなどで、なるべく日焼けをしないように着る服。水着の上からはおる上着や、タイツのようにはくものがある。
さすが「三国」です。あ!英語の綴りが「ラッシュアワー」などの「ラッシュ」(rush)と違う!それで意味が違うのか。英和辞典を引くと、
・「rush」=速く・勢いよく走る・急ぐ、襲いかかる
・「rash」=(1)行動の性急な、向こう見ず(軽率)な、無分別な
(2)発疹、紅疹、皮疹、吹き出物
ははーん、「ラッシュガード」の「ラッシュ(rash)」は(2)の、
「肌が日焼けして赤くなる」
で、それを防ぐということなんですね。
「明鏡国語辞典・第三版」「新明解国語辞典・第八版」「岩波国語辞典・第八版」「精選版日本国語大辞典」「現代国語例解辞典」「新選国語辞典・第十版」には、
「ラッシュ」「ラッシュアワー」
は載っていますが「ラッシュガード」載っていませんでしたが、同じ三省堂の、
「三省堂現代新国語辞典・第六版」(2019年)
には載っていました。こちらも「三省堂国語辞典」と同じく「飯間浩明さん」が編集委員に名を連ねています。
*「ラッシュガード」(rash guard)=伸縮性のある、パーカーやTシャツの形の水着。
うーん、これは「三省堂国語辞典」の説明(語釈)のほうが「妥当」ですね。これの「目的」である、
「日焼けを防ぐ」「紫外線から肌を守る」
は「必須事項」なのではないでしょうか。たとえば「サングラス」を、
「色の付いた眼鏡」
と説明したら、少なくとも「100点の説明とは言えない」のと同じように。
また「大辞林・第四版」にも載っていました。
*「ラッシュガード」(rash guard)=(ラッシュは発疹(はっしん)の意)日焼けやけがを防ぐため、また、防寒のために着用する袖のある水着。
なるほど、なるほど、納得。
この話を、たまたま私の席の所に来た「ミヤネ屋」の女性スタッフ(25歳)に、
「『ラッシュガード』って知ってる?」
と聞いたら、
「もちろん、知ってます。小学生ぐらいの頃からプールに入る時には着ていました。男子も。昔とは違って紫外線が強くなってるからって」
ということで、今や知らないのは年配者だけかもしれません・・・。


