パリ五輪の陸上男子100m準決勝で、日本のサニブラウン・ハキーム選手は、
「9秒台(9、96秒=キュー秒キューロク)」
の自己最高記録を出しながら全体の10番目となり、8番目までが出場できる「決勝」には進めませんでした。そして決勝に進んだ8番目の選手とのタイム差が、
「0、03秒」
だったということです。この「0、03秒」の読み方ですが、普通に読めば、
「レイテン・レイサン秒」
です。8月5日の「ミヤネ屋」と、夜の「news zero」でも、そう読んでいました。
しかし、こういった「記録」の読み方で言うと、
「レイ秒レイサン」
なのではないか?と思いました。
その日(8月5日)の夕刊には、サニブラウン選手の「タイム差」はあまり載っていませんでしたが、「決勝」での「1位と2位のタイム差」については、
「0、005秒差」
だったと書かれていました。それによると、
(読売)0秒005上回った
(朝日)1000分の5秒差で制した
(毎日)0秒005差で
(産経)0秒005差で
(日経)0秒005差で
そして「日経」だけ、サニブラウン選手の「タイム差」に関して触れていましたが、
「0秒03差で」
でした。また、日テレ「news every.」で森圭介アナウンサーは、
「1000分の5秒差」
という原稿を読んでいました。
ここから類推すると、やはり、
「0、03秒(レイテンレイサンビョウ)とは読まない」
ようですね。
そして「陸上競技の実況」も担当している「ミヤネ屋」の澤口アナウンサーからのメールによると、
『詳しいというと、おこがましいのですが、普段陸上の実況を担当させてもらっているので、(そういった言葉に関しては)多く触れております。これまでの経験や、一緒に放送席に入る解説の方に教えていただいた知識から言うと、道浦さんのおっしゃる通り、
「レイ秒レイサン」
だと思います。原稿で読むとしたら、
「その差はわずか『レイ秒レイサン』」
という感じでしょうか・・・。または、
「100分の3秒差」
だと思います!
「レイテンレイサン秒差とは読まない」
と思います。ちなみに、速報タイムが電光掲示板に出る際には基本的に「〇.〇〇」までしか表示されないにもかかわらず、順位が付くことがあります。その場合は、
「1000分の1の単位で着差あり!」
と、ひとまず説明をするのが鉄板だと思われます。あえてタイム差を説明するとしたら、そのあとに出てくる公式タイムの表示を待って、
「1000分の〇秒差で、表彰台に上がれるのは○○です」
のような感じで説明するかと思われます。』
とのことでした!澤口さん、ありがとう!


