<2015年8月13日に書きかけました。当時は「平成」か。>
雨がずっと降っていて、ときどき「やむ」。その時間帯を指して、
「やみ間(ま)」
ということがありますが、この言葉は辞書には載っていません。
もともとは、
「晴れ間」
という言葉があります。
「梅雨の晴れ間」
のような感じですね。雨は「やんだ」けど「晴れる」ところまではいっていないのが、
「やみ間」
だと思いますが。NHK等の気象の専門用語としてはハンドブックには載っているそうですが、まだ国語辞典には載っていないためか、視聴者の方から、
「『やみ間』などという言葉はない」
とお叱りを受けることがあります。
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で、9年経ちました!
熟成したかな?
「2024年7月17日」
国語辞典に「やみ間」は載っているか?調べてみよう!!
さっそく「三省堂国語辞典・第八版」・・・あれ?載っていない!
「明鏡国語辞典・第三版」「新明解国語辞典・第八版」「岩波国語辞典・第八版」「現代国語例解辞典・第五版」「三省堂現代新国語辞典・第六版」「精選版日本国語大辞典」「広辞苑・第七版」「大辞林・第四版」にも「やみ間」は載っていませんでした・・・。
もしかしたら「晴れ間」は「晴れている間」(時間)と共に「晴れている空」(空間)も指すのに対して、「やみ間」は「やんでいる間」(時間)しか指さないから普及しない(国語辞典に載らない)のかなあ?
そして「新選国語辞典・第十版」を引いたら、なんと載っていたのです!
*「やみま」(止み間)=雨のやんでいるあいだ。晴れ間。
あ、そうか、
「やみ間」=「晴れ間」
だから、わざわざ「やみ間」と言わなくても「晴れ間」でいいのか!
でも「雨」を主体に考えると「やみ間」とも言えるということですね!
9年ぶりに解決!!「晴れ間」が見えました!


