7月3日、新紙幣が20年ぶりに発行されたニュースを「ミヤネ屋」で取り上げました。
その際に、新紙幣のデザインに関して紹介して、偽造防止のために、
「緻密(ちみつ)な画線」
という説明のフリップがありました。これは、実は前日もそのまま出したものでした。この「緻密(ちみつ)」は「表外字=常用漢字ではない」ので「ルビが必要」というところに気を取られてしまったのですが、きょう、放送前にそのフリップをチェックしていて、ハタと気付きました。この「偽造防止のための画線」は、「緻密(ちみつ)」ではなく、
「稠密(ちゅうみつ)」
ではないか?と。
*「稠密(ちゅうみつ)」=ひとところに多く集まっていること。こみあうこと。また、そのさま。ちょうみつ。
NHKアクセント新辞典では「チュウミツ」になっています。
担当ディレクターによると、「日銀の解説文」では、
「高精細なすかし」
となっていて、日テレとNHKは、
「緻密(ちみつ)な画線」
としているそうです。でも、
「稠密な画線を入れる、緻密さ作業」
なら、わかりますが、
「緻密な画線」
は、やはり何かおかしいので、一旦、「稠密」にするように指示しました。
しかし「稠密」は言葉が難しいので、結局、
「高精細な画線」
にしました。きのうは、チェックで“緻密さ”に欠けました。
(2024、7、3)


