以前書いた「だだ漏れ」(平成ことば事情3992「だだ漏れのだだ」=2010年5月)の「だだ」に関しての考察です。
以前書いたものを読み返したら、「だだ漏れ」の「だだ」は漢字で書くと、
「徒」であると書いていました。「生徒」の「徒」ですね。これは、
「ただ」
とも読みますよね。「ただ」が濁ったら、
「だだ」
ですね。そして「ただ(TADA)」と「だだ(DADA)」の最初の子音「T」「D」が落ちると、
「ADA(あだ)」
になります。「あだ」は、
「徒花」
の「あだ」ですよね。
「徒に」
と書くと、
「いたずら(に)」
だし、
「徒然草」
と書いた場合の「徒」は、
「つれ」なのかな?これは「熟字訓」かな?
いずれにせよ、いろんな読み方ができますね。
「いたずらに」のイメージで言うと、
「だだをこねる」
の「だだ」もなんか関係がありそうだし、
「地団駄を踏む」
の「じだんだ」の「だんだ」も「だだ」を強調したような感じもします。
まあ、全部はつながっていないと思いますが、「ただ」と「だだ」と「あだ」は関係があるような気がしますねえ。
(2024、7、26)


