9517「だだ・あだ・ただ・いたずら・地団駄」

2024 . 7 . 26

9517

 

 

以前書いた「だだ漏れ」(平成ことば事情3992「だだ漏れのだだ」=2010年5月)の「だだ」に関しての考察です。

以前書いたものを読み返したら、「だだ漏れ」の「だだ」は漢字で書くと、

「徒」であると書いていました。「生徒」の「徒」ですね。これは、

「ただ」

とも読みますよね。「ただ」が濁ったら、

「だだ」

ですね。そして「ただ(TADA)」と「だだ(DADA)」の最初の子音「T」「D」が落ちると、

「ADA(あだ)」

になります。「あだ」は、

「徒花」

の「あだ」ですよね。

「徒に」

と書くと、

「いたずら(に)」

だし、

「徒然草」

と書いた場合の「徒」は、

「つれ」なのかな?これは「熟字訓」かな?

いずれにせよ、いろんな読み方ができますね。

「いたずらに」のイメージで言うと、

「だだをこねる」

の「だだ」もなんか関係がありそうだし、

「地団駄を踏む」

の「じだんだ」の「だんだ」も「だだ」を強調したような感じもします。

まあ、全部はつながっていないと思いますが、「ただ」と「だだ」と「あだ」は関係があるような気がしますねえ。

 

(2024、7、26)